<< 東京市場の動き >>
13日の東京市場は、一時ドル安・円高に振れるも、「行って来い」。値動きそのものも、40ポイントほどと、小動きに留まった昨日の東京時間などよりは値幅があったが、それでもまだ動意は鈍いままだった。
ドル/円は113.50-55円で寄り付いたものの、積極的な動意にかける。かなり長い時間113.40-60円程度の揉み合いとなった。しかし、注目材料だった「米アラバマ州上院補欠選挙」の結果が報じられると、一気に113.10-15円までドル安・円高が進展している。
とは言え、その影響は長く続かず。ドルは底入れすると、大引けにかけては113.40円近くまでじりじりと値を戻し、16時時点では113.40-45円で推移し、欧米時間を迎えている。
一方、材料的に注視されていたもののひとつは、前述した「米アラバマ州上院補欠選挙」の結果。当初は、米NBCニュースが「接戦で予測つかない」と報じるなど、結果が注視されるなか、最終的には「民主候補勝利の予想」となり、トランプ大統領の求心力低下ならびに、議会運営が不安定化するリスクが浮上したようだ。
そうしたなか、幾つかの北朝鮮情勢も取り沙汰さてれおり、なかでも朝鮮中央通信が報じた北朝鮮・金委員長による「世界最強の核保有国にする」との発言は一部で話題となっていたという。
<< 欧米市場の見通し >>
前述したように、本日の東京時間は思わぬ変動をたどったものの、ドル/円相場は依然として方向性が乏しい。実際、時間足チャートなどをみると、先週末からすでに3日程度、113円台での一進一退に留まっていることがうかがえる。
ただ、本日の欧米時間には、注目の米FOMCにおける声明発表ならびに、イエレンFRB議長による会見も実施されていることで、これまでのボックス圏をようやく抜けていく公算が大きいようだ。利上げの実施は確実だが、それ自体はすでに織り込まれているため、ノーインパクトか。来年に掛けての利上げペースや回数といった点を注視している参加者が多く、先週末に発表された米雇用統計における平均賃金の伸び悩みを受けた「ハト派的」な見解が示されることに警戒感を抱く声も聞かれていた。
テクニカルに見た場合、先週末などにNYクローズでも上回ってきた一目均衡表の先行帯の雲の上限だったが、その後はしっかり超えられず、絡む値動きとなっている。ちなみに、本日も113.50-55円に位置しており、東京時間に関してはドルの上値を阻む一因だった感を否めない。
ただ、米FOMCなどの材料を受け、キチンと抜けられれば、11月高値114.74円を起点とした下げ幅の76.4%戻しとなる113.80-85円がターゲットで、114円台回復も視界内に捉えられそうだ。
一方、材料的に見た場合、11月の米消費者物価指数発表などが予定されているものの、やはり最大の注目点は「FOMCにおける声明発表」ならびに「イエレンFRB議長による会見」になるだろう。
また、FOMCをのちに控えていたためか、一時的な影響に留まった「米アラバマ州上院補欠選挙」の結果などにも一応要注意。状況次第だが、改めて結果が取り沙汰され、ドル売りで反応する展開などもないとは限らない気がしている。
そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、113.00-114.00円。ドル高・円安方向は、一目の雲の上限が位置する113.50-55円、今週高値の113.75円、フィボナッチの観点から指摘される113.80-85円の攻防が注視され、抜ければ114円台乗せも。
対するドル安・円高方向は、本日東京安値の113.10-15円や113円前後が目先のサポート。ただ、割り込んでも112円台はテクニカルポイントが多く、底堅いイメージか。(了)
オーダー/ポジション状況
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