<< 東京市場の動き >>
12日の東京市場は、113円半ばを中心とした凪相場。終日を通した形成レンジは20ポイントにも届かない、ほぼ横ばいの値動き。12-13日に予定されている米FOMCをにらみ、終日手控えムードが強かった。
ドル/円は113.50円レベルで寄り付いたものの、積極的な動意に乏しい。実際、終日を通した変動は、わずか113.41-58円という20ポイントにも満たないベタ凪商状で、開店休業の様相だった。16時時点では、113.40-45円で推移し、欧米時間を迎えている。
なお、ここ最近、連日のようにマーケットで話題となっている仮想通貨ビットコインは、ようやく落ち着いた値動き。日本時間11日にシカゴ・オプション取引所(CBOE)で先物が上場されたが、その影響はたった一日で織り込まれた感も否めない。
一方、材料的に注視されていたもののひとつは、「北朝鮮情勢」。米ジョンズ・ホプキンス大の米韓研究所が「北朝鮮の核実験場の西側坑道で掘削が続いている」とした分析を明らかにするなか、国連安保理で北の人権問題が議論されたが、北朝鮮国連代表部は「存在しない『人権問題』が提起され、議論された」と反発の声明を発表している。
そのほか、前日NYのマンハッタン中心部で発生した爆発事件について、容疑者がバングラデシュ出身だったことについて、トランプ米大統領が、議会による移民制度改革法案の成立が「急務」であることを強く示すものだとの考えを示し、一部で物議を醸していたという。
<< 欧米市場の見通し >>
流れという意味では上方向のリスクが指摘されるものの、先週末から変動の乏しい状態が続いている。前日したように、とくに本日の東京時間は、目立った上下動が観測されない、ベタ凪商状だった。このあとの欧米時間、さすがに東京よりは動きそうだが、それでも基本的にはレンジ取引継続か。引き続き狭いボックス内での一進一退が続くとの見方が有力視されている。
テクニカルに見た場合、先週末などにNYクローズでも上回ってきた一目均衡表の先行帯の雲の上限だったが、足もと113.50-55円に位置しており、しっかり超えることが出来ていない。むしろ、一時的に日足が雲の中に埋没することがあるほどで、雲の上限が再びドルの上値を抑制し始めている感もうかがえる。しっかり抜ければ、11月高値114.74円を起点とした下げ幅の76.4%戻しとなる113.80-85円がターゲットで、114円台回復も視界内に捉えられそうだが、このあとも引き続きドルの頭は重そうだ。
一方、材料的に見た場合、11月の米生産者物価指数が発表されるほか、米財務省から30年債の入札が実施される見込みとなっている。また、13日までの日程で注目の米FOMCが開催され、そちらへの関心はともかく高い。
また、それ以外は引き続き「エルサレムの首都承認」問題などが要注意であるほか、アラバマ州で実施される「上院補欠選挙」がリスク要因として取り沙汰されている。ちなみに、後者については、共和党候補ロイ・ムーア氏に対し性的不品行疑惑がかかっていることもあり、敗北の可能性も決して低くはないようだ。そうなった場合、トランプ大統領の求心力が低下し、議会運営が不安定化するリスクが浮上しても不思議はない。
そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、113.00-113.80円。ドル高・円安方向は、今週高値の113.68円、フィボナッチの観点から指摘される113.80-85円の攻防が注視され、抜ければ114円台乗せも。
対するドル安・円高方向は、昨日記録したドル安値113.24円や113円前後が目先のサポート。ただ、割り込んでも112円台はテクニカルポイントが多い。(了)
オーダー/ポジション状況
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