円相場と主要指標
先日内輪で勉強会を行った際に「円相場と株価は正相関と言われる割にドル円は上値が重い。いっぽうでドルインデックスともまったく異なった動きをしている。いまは米国の長期金利だけ見ていればよいのか」といった質問が寄せられました。
今日はその時に使ったチャートを見てみましょう。ドル円日足チャート(最上段、1か月を四角で囲み)の下に、日経平均株価(緑)、米国10年債利回り(紫)、ドルインデックス(ピンク)、ユーロドル(反転も表示、水色)となっています。
ドル円日足チャート(最上段、1か月を四角で囲み)の下に、日経平均株価(緑)、米国10年債利回り(紫)、ドルインデックス(ピンク)、ユーロドル(反転も表示、水色)
こうして見ると、9月以降の日経平均株価の上昇には目を見張りますが、ドル円はそこまでのリスクオンにはなっていませんし、間には目立った押しも入っています。いっぽうで、米金利の動きとドル円の動きは7月以降かなり似た動きを辿っていて、直近では2.475%まで上がったものの、2.4%前後に来ると利回り低下という動きを繰り返しています。この水準がドル円では114円台半ばに相当していて、現状ではもっとも相関が高い金融商品と言えます。
また、ドルインデックスはユーロの比率が高いため、ユーロドルの動きに影響を受けやすいのですが、実際にユーロドルを反転させた動きとドルインデックスの動きは全く同じと言ってよい状況が長らく続いていて、現在のドルインデックスは水準的にもあまり他の相場動向の参考にはし辛いと言えるでしょう。
いつデカップリングが起きるかはわからないものの、米国長期金利がやはりドル円の動きを考える際には参考になるというのが現状という結論でした。
オーダー/ポジション状況
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