日経平均連騰止まる、為替は方向性乏しい(10/25夕)

25日の東京市場は、113円後半で一進一退。形成レンジは30ポイントにも届かない膠着相場で、引き続き方向性は乏しいままだった。

日経平均連騰止まる、為替は方向性乏しい(10/25夕)

日経平均の連騰止まる、為替は方向性乏しい

25日の東京市場は、113円後半で一進一退。形成レンジは30ポイントにも届かない膠着相場で、引き続き方向性は乏しいままだった。

ドル/円は113.90円レベルで寄り付いたものの、積極的な動意に欠ける展開。底堅いものの上値も重く、上下どちらにも動きにくい。前日まで16連騰を記録した日経平均株価などの動きをにらみつつ、113.75-00円といった狭いレンジ内での上下動に終始した。16時時点でも113.85-90円で推移し、欧米時間を迎えている。
なお、前述したように前日に16連騰を記録した日経平均株価だったが、本日は前日比97円安で大引けており、連騰記録の更新はならなかった。

一方、材料として話題になっていたものは、「メキシコのグアハルド経済相が、北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉で為替操作の禁止容認する考え」との報道や、米紙ワシントン・ポストが報じた「トランプ米大統領が11月に予定しているアジア歴訪のうち、フィリピンで開かれる東アジア首脳会議を欠席する見通し」とのニュースなど。
また、先週来NZドルが荒っぽい変動をたどることが多いなか、NZの次期首相に就任するアーダーン労働党党首が閣僚名簿を発表、連立政権を組むNZファースト党のピーターズ党首を副首相兼外相に充てているほか、財務相にロバートソン氏を起用することを発表していた。

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23日のNY時間に記録した113.25円で目先のドルボトムを付けた感もあるが、上値も重く上げ渋り。本日の東京時間には、結局114円台に乗せることすら出来なかった。大雑把に言って、先週末からの113円台を中心とした極めて狭いボックス相場を上下どちらに抜けていくのか、まずはその方向性に注目してみたい。
なお、昨日のNY市場は米金利上昇、株価も再び上昇の展開をたどっていたものの、後者に関しては東京時間に日経平均株価が17日ぶりの反落という結果になったことで、連れ安への懸念を警戒する声も一部で聞かれていたようだ。

テクニカルに見た場合、今週以降は113.25-114.10円、先週末からと若干日時を延ばしても113.00-114.10円といった具合で、ほぼ1円レンジに収れんしている。相場の地合いからすると、上抜く公算が大きい気もするが、いずれにしてもまずは前述した1円レンジをどちらに抜けていくのか、その方向性を注視してみたい。
ちなみに、レンジを上抜けた場合には7月11日高値の114.49円や、心理的なフシ目である115円を目指す展開が予想される反面、下回った場合には一目均衡表の基準線をはじめとする複数のテクニカルサポートが位置する112円半ばから後半がターゲットに。

一方、材料面ではこのあと、9月の耐久財受注速報や9月の新築住宅販売件数といった米経済指標が発表されるほか米5年債の入札、ボーイングなどによる米企業決算発表も予定されており、それらは当然要注意。
ただ、それらはよほどの内容とならない限り、レンジ放れの材料とはならないもよう。それよりむしろ、米金利や米株価の動きを中心としたほかの金融マーケットの動きならびに、大詰めを迎えたまま動きが止まっている次期FRB議長人事の行方などに注意を払いたい。

以上を踏まえた本日欧米時間のドル/円予想レンジは、113.30-114.30円。ドル高・円安方向は、本日抜けなかった114円レベル、あるいは週初に記録した114.10円などが最初のテクニカルポイントか。抜ければ7月高値114.49円がターゲットとなる。
対するドル安・円高方向は、昨日のNY安値である113.55円レベルの攻防にまず注視。割り込めば今週安値の113.25円レベルなどを目指す展開も。(了)

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