ドル円 最近の高値更新後に反落
25日の海外市場でドル円は序盤に米長期金利の上昇に伴い114.22まで上昇しましたが、その後は米株が値を崩したこと、CNNの報道等により再び北朝鮮の地政学リスクが改めて認識されたことなどで下げに転じ、一時113.48まで下押しした後東京時間7:00現在は113.70近辺で取引されています。
昨晩は、耐久財受注、新築住宅販売等の米指標が軒並み予想を上回ったことが景気拡大の証左と捉えられ米長期金利が大きく上昇。10年もの国債利回りは一時3月以来となる2.475%をつけました。
一方で米株式市場は一部の企業業績への失望感やここまでの上昇による絶対水準への不安感等が強まったところに金利上昇も加わって、最近では比較的大きめの調整となり、NYダウは112.30ドル下げて23,329.46で終了しています。
CNNは北朝鮮の外務省高官がインタビューに応じ、先月李外相が太平洋上での水爆実験の可能性に言及したことについて「発言を文字通り受けとるべきだ」「北朝鮮は常に言葉通りに行動している」などと語ったと報じています。11月5日からのトランプ大統領のアジア歴訪を前にけん制したものと思われ、ドル円反落の一因となりました。
地政学リスクでの反落はあったものの、景気拡大を意識して再び長期金利が上昇してきていることはドルの支援材料、昨晩は7月高値114.49には届かなかったものの当面ドル円は底堅く推移しそうです。
今晩は注目のECB理事会が開催されドラギ総裁の記者会見が予定されています。予想通りの量的緩和縮小を見越し昨晩はややユーロ買いが強まり、ユーロドルは1.18台に乗せて推移しています。
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