ユーロドル 長期膠着レンジをついに離脱
昨晩の海外市場では日本時間午前3:00に公表された米FOMCの結果、FRBのインフレへの現状認識が一段と後退したと判断した為替市場が一斉にドル売りに向かいました。
ドルは対ユーロでも急落、その後も断続的に売りが続き結果発表から一時間後にはユーロドルは節目の2015年8月高値1.1714をついに突破、2015年初以来約二年半及んだ長期低迷レンジを最終的に上抜けました。
ユーロの上昇は本日の東京時間も止まらず、節目を越えたことでユーロ買いは加速、東京時間昼過ぎには一時1.1777と高値を更新しました。
その後はドルの長期金利が下げ止まったこともあり、やや戻して欧州時間序盤は1.17台前半での取引です。
レンジの上抜けでユーロドルは次の上昇領域に入りました。
チャートの形状は中長期のトリプルボトムが完成、強い買いサインとなっています。
ここまでほぼ一方向でのユーロの上げが続いてきましたので、短期の調整はありえますが、政治・経済環境の変化率を見ても今のところユーロの優位はしばらく揺るぎそうに無い状況です。
目先ユーロドルは節目の1.2000(訂正×1.1200)、2014年高値1.3993からの下落の半値戻しのライン1.2167を目指す動きとなるでしょう。
また、膠着レンジを抜けたことでユーロ上昇のスピードが加速する可能性もあり注意が必要です。
本日は米国で新規失業保険申請件数、耐久財受注、卸売在庫等の指標が発表されます。FOMCも終了し、来週の雇用統計へ向けて個別指標の確認作業に熱が入りそうです。
序盤の欧州株価指数先物はまちまちの推移。今晩欧州圏には重要指標の発表等はありません。
オーダー/ポジション状況
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