ユーロじり高推移の後上昇、独CPI良化で
昨晩の海外市場でユーロドルは東京時間に1.1777の2015年1月来高値をつけた後の達成感と利益確定の売りからじりじりと値を下げ、日本時間未明に1.1650の安値をつけました。しかし、その水準からは徐々に買戻しが入り、東京時間は1.1680-1.1700レベルで底堅く推移しました。
その後夕刻に欧州勢が参入するとユーロ買いが再び強まり、ドイツ各州の7月消費者物価指数が順次発表となり、ユーロ圏の消費者信頼感指数確報も速報と変わらずで、買い安心感が広がると、一昨日までのターゲットレベル1.1714付近まで上昇してもみ合いました。
19:00発表のドイツの消費者物価指数は前年比で+1.7%と事前予想の+1.5%を上回り、ユーロはさらに上値を1.1722まで広げ再び1.1714レベルでのもみあいとなっています。
長期レンジブレークからの反落も昨晩1.1650で買いを確認して一日分の値幅にも及ばずに下げ止まり、再びユーロは上昇に転じています。
一方向の上昇とはいえ、適度の調整をこなしつつの上昇で、チャート的にもむしろここからはユーロ買い加速の可能性も高く、やはりユーロはスピード調整しながらも、1.20そして1.2167を目指して徐々に底値を切り上げる動きを予想します。
ただ、今晩は21:30に米第2四半期のGDP速報値発表が予定されていて波乱含みです。事前予想の中央値は前期比年率+2.7%と前回+1.4%に比べて比較的強めの数字です。
GDPやその後23:00のミシガン大消費者信頼感指数等でサプライズ的によい数字が出た場合には、
週末のポジション手仕舞いの動きもでて、昨晩の1.1650を再び試す動きが予想されますが、いずれにせよユーロ買いの大局に変化は無いものと考えます。
オーダー/ポジション状況
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