ドル円 FOMCにらみレンジ内で揉み合いか(6/13夕)

13日の東京市場は、本日も揉み合い。110円挟みの一進一退で、終日を通した値幅も30ポイント強に留まっている。

ドル円 FOMCにらみレンジ内で揉み合いか(6/13夕)

<<東京市場の動き>>

13日の東京市場は、本日も揉み合い。110円挟みの一進一退で、終日を通した値幅も30ポイント強に留まっている。

109.90-95円で寄り付いたのち、110.10円レベルまで上昇、本日高値を記録するも上値は重く抜け切れず。その後は、110円挟みの一進一退となり、明確な方向性は乏しい。16時時点では110.05-10円で推移し、欧米時間を迎えている。
ただ、動意の乏しいドル/円を尻目に、クロス円はなかなかの変動幅を記録した。前日のNY時間に利上げ観測が台頭したカナダドルが対円で堅調に推移したほか、ポンド/円や豪ドル/円、NZドル/円なども強含みが目立つ展開に。

そうしたなか、材料的にはマティス米国防長官が、下院軍事委員会の公聴会で「北朝鮮はもっとも緊急かつ危険な脅威」と証言し強い警戒感を示したほか、雨宮日銀理事から「出口戦略での日銀収益を、現時点で一概に言うのは困難」、麻生財務相からは「FRBが仮に金利上げればドル高の可能性は十分ある」−−などといった発言が聞かれたものの、強いインパクトは与えられず、影響は限定的だった。

<<欧米市場の見通し >>

13-14日に実施されるFOMCなど、米国に関して幾つかの注目材料も指摘されるが、昨日からのマーケットの値動きを見る限り、ドル/円は基本的に蚊帳の外に置かれている感も否めない。実際、前述したように本日の東京時間も動意の中心はカナダドルやNZドル、ポンド、豪ドルなどだった。このあとについても、注目材料をにらみつつ、ドル/円は単体で動きにくい状態が続く可能性もある。

テクニカルに見た場合、時間足など短期のチャートを見た場合、110.20円レベルが目先の抵抗として寄与しているようで、抜けても110.45-50円には移動平均の200日線が位置するなどドルの上値は重そうだ。それに対して下方向も、109円半ばや109円前半などがテクニカルポイントにあたるなど、底堅そうなイメージ。
つまり、まずは110円±50銭程度のボックスを上下いずれに抜けていくのか、その方向性が注視されている。

一方、材料的に見た場合、5月の米生産者物価指数発表や、米30年債入札が実施される予定で、それらは一応要注意。また、FOMCも始まるが、結果が出るのは米国時間の明日になることで、こちらは今日ではなく明日の材料か。
FOMCにらみで、本日の欧米時間は基本的に動きにくいイメージも聞かれているが、セッションズ米司法長官が米上院情報委員会の公聴会で証言することから、こちらは波乱要因として一応の注意を払いたい。なお、公聴会での証言は日本時間14日午前3時半から開始の予定とされている。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、109.60-110.80円。ドル高・円安方向は、ごく短期の抵抗帯に当たる110.20円レベルや、110.45-50円に位置する移動平均の200日線をめぐる攻防がまずは注視され、超えた場合には先週末高値の110.81円がターゲットに。
対するドル安・円高方向は、昨日安値109.64円が下値メドとして意識されそう。割り込めば、安値109.12円が視界内に入ってくる。(了)

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