ドル円米FOMCにらみで動きにくい雰囲気(6/12夕)

週明け12日の東京市場は、揉み合い。終日を通して110円台前半での一進一退で、方向性はほぼうかがえなかった。

ドル円米FOMCにらみで動きにくい雰囲気(6/12夕)

<< 東京市場の動き >>

週明け12日の東京市場は、揉み合い。終日を通して110円台前半での一進一退で、方向性はほぼうかがえなかった。

ここ数週間、日曜日にテロが発生したり、北朝鮮によるミサイル発射、あるいはどこかの国で選挙が実施されたりするなど、それらの要因を受けて月曜日の金融市場は早朝から荒れることが多い。昨日もフランスの総選挙第1回投票が行われ、本日早朝には「出口調査の結果ではマクロン新党が圧勝の勢い」との一報が伝えられるなか、東京市場がオープン。
しかし、ユーロ相場は結果を好感して下方向にギャップを空けて高寄りするも、ドル/円は110.25-30円と前週末のNYクローズとほぼ同レベルで寄り付いた。その後も動意は乏しく、終日を通したレンジはおおよそ110.15-45円といった30ポイントほど。16時時点では110.15-20円で推移し、欧米時間を迎えている。

材料的には、さほど大きなものはなし。ただ、マーケットへの影響が軽微なものであれば、「トランプ氏息子に寄付金流用疑惑、NY司法長官が捜査開始」「クウェート外相、カタールは湾岸諸国の懸念に留意する用意」などといったニュースが観測されていた。

<< 欧米市場の見通し >>

今週最大の材料は、13-14日に実施される米FOMCで、それを見極めないと何とも言えないが、取り敢えずドルの下値トライは失敗に終わった格好にある。ただ、その反動を借り、上値トライに転じるといった様相にもないところが悩ましい。かつて幾度も揉み合った「何故か居心地の良い」110-112円というレンジを今回は形成すると思わないが、短期的には次の材料にらみで狭いボックス内で一進一退をたどる可能性も取り沙汰されていた。

テクニカルに見た場合、移動平均では200日線を日足が下回って推移、一目均衡表では先行帯の雲の下限を割り込む展開となっている。それだけを聞けば、ドルの基調は弱そうだが、実際の足形をみると、それほど憂うものではない。むしろ、短期的にはドルの回復傾向すら感じさせる。何かキッカケがあれば、ドルの上値を阻む移動平均の200日線などを超え、ドル高再トライの動きが現実化することもありそうだ。

一方、材料的に見た場合、5月の米財政収支発表や、米3年債と10年債の入札が実施される予定で、それらは一応要注意。とくに後者については、14日FOMCにおける利上げ警戒などで低調なら、米債金利の上昇とドル高になるとの指摘も聞かれていた。
そのほか、イベント通過でヤマ場は超えた感のあるロシアゲートをめぐる報道などにも警戒を払いたいが、基本的には前述したFOMC待ちで動きの鈍い状態が続く可能性もある。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、109.80-110.80円。ドル高・円安方向は、110.40-45円に位置する移動平均の200日線をめぐる攻防がまずは注視され、超えた場合には先週末高値の110.81円がターゲットに。
対するドル安・円高方向は、決して強いものではないが110円や109.80円レベルなどが一応のフシとして意識されそう。割り込めば、109.12円の安値が視界内に入るだろう。(了)

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