<< 東京市場の動き >>
21日の東京市場は、狭いレンジ内で揉み合い。109円台前半、わずか30ポイントにも満たないボックス内での一進一退で、明確な方向性はうかがえなかった。
109.25-30円で寄り付いたものの、終日を通して動意が鈍い。結局、形成レンジは寄り付きを中心に上下10-15ポイントほどの109.18-109.43円といったもの。日経平均株価が一時200円を超える大幅高となったが影響は限定的で、16時時点では109.30-35円と寄り付きレベルとあまり変わらないほぼ横ばい推移のまま、欧州時間を迎えている。
なお、材料的には日本時間の本日早朝に注目の日米財務相会談が実施されたものの、政府関係者から「貿易について議論していない」との発言が聞かれた程度に留まったほか、麻生財務相は「G20で従来の声明の内容を確認できた」と新味なしのコメントで、期待外れの感を否めなかった。
<< 欧米市場の見通し >>
昨日レポートしたように、110-112円だったそれまでの形成レンジを2円ほど下方修正し、新たなボックス圏を形成しているようだ。つまり、足もとは108-110円程度のレンジ相場で、これをどちらの方向に抜けていくのか、その方向性が注視されている。
テクニカルに見た場合、前述した2円レンジのボックス圏をめぐる攻防を注視。また、上値に関しては2度上げ止まった109.20円前後という今週の高値を昨日超えたものの、109円半ばでレジストされており、ドルの上値は重そうだ。それに対してドルの下値方向も基本はレンジながら、時間足などでドルの下値がじりじりと切り上がりつつあることは気掛かり。ドルは思いのほか底堅く推移する可能性もある。
なお、本日は週末ということで、ザラ場の動きはもちろんのこと、週末のNYクローズにも注意を払いたい。なかでも、ドルの下値、移動平均の52週線(108.30-35円)を維持できるかどうかは要注目だろう。
一方、材料的には、発表される米経済指標や米地区連銀総裁の講演などのほか、引き続きG20財務相・中銀総裁会議をはじめとする国際情勢が波乱要因か。
また、参加者の中には本日の材料よりも、週末から来週のことを念頭におき、警戒感を抱く向きもある。具体的には23日のフランス大統領選第1回投票や、25日の北朝鮮・朝鮮人民軍創建85周年、28日の米国暫定予算期限−−などがそれにあたる。週末以降の材料は、イベントリスクとして前段階においてリスク回避の動きが強まることも予想され、場合によっては再び円高が進行する一因になりかねないかもしれない。
そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、108.50-109.90円。ドル高・円安方向については、昨日のドル高値圏でもある109.40-50円が意識されそうで、抜ければ強い抵抗になりつつある110円が視界内に。ただ、上値は重そうで、同レベルを一朝一夕に抜けていく展開は予想しにくい。
対するドル安・円安方向は、移動平均の200日線が位置する108.80-85円や同52週線が位置する108.30-35円などがサポートか。割り込めば、108.13円の年初来安値が視界内に入ってくる。(了)
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.22
ドル円、下落後に反発するなど底堅い動き。上昇トレンドの継続を想定(11/22朝)
21日(木)のドル円相場は下落後に持ち直す展開。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.21
東京市場のドルは154円台後半で推移、今晩も要人発言で上下に動く可能性アリ(24/11/21)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、時間外の米10年債利回りも上げ一服となったことでドルは一時154円台を付ける場面も見られた。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.21
ドル円 地政学リスクくすぶるも再びレンジの様相に(11/21夕)
東京市場は一転してドルが弱含み。とくに終盤下げ足を速めている。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:上村 和弘
2017.04.24
北朝鮮問題如何では上値余地を探る(週報4月第四週)
フランス大統領選は、市場のコンセンサス通り、中道のマクロン氏、極右でEU離脱派のルペン氏が決戦投票へ進むと報じられた。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:上村 和弘
2017.04.21
108円割れ回避での戻りだが、重いか(4/21)
ドル円は20日夜に109.489円まで上昇、18日の戻り高値と19日深夜の高値によるほぼフラットな抵抗線を突破してきた。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。