日米株価指数の違い(2017年4月6日)
昨夜のNY市場では強いADP全国雇用者数に反応してリスクオンで始まり、NYダウ先物(GLOBEX)もアジア時間の夜間取引の水準20630ドル前後から、NY前場高値20828まで200ドルほど上昇後、FOMC議事録に株高懸念が示されたことから引け直前には20557ドルまで下げ、本日のアジア市場における夜間取引では20527ドルまで続落しています。
しかし、ダウ先物はまだ今週の安値20451ドルを上回っていますが、225先物(同)は既に今週安値を下回動きとなり18635円の安値を付けています。3月31日のコラムで日経平均の上値の重さについて触れましたが、ザラバベースでは直近のもみあいを下抜け始め、チャートパターンとしてもリバーサルパターンのネックラインを下抜け始める非常に危険な形となっています。ターゲットとしては高値からネックラインまでの値幅約1000円を本日の水準から下げ、17000円台半ばから後半を試す可能性が出てきました。
馴染みのある現物株価指数の日足チャートをご覧ください。上段がNYダウ、下段が日経平均株価です。
NYダウ、日経平均日足
なんだかんだ言ってもNYダウは上昇トレンドを続けていますが、日経平均はどう見ても頭打ちになってきていることは明快です。日米の差と言ってしまえばそれまでですが、NYダウはわずか30銘柄で構成されていて、その時代に強い企業が採用されていますので、基本的に右肩上がりとなります。これは超長期のチャートを見るとよくわかります。
NYダウ月足 50年
NYダウの50年チャート(月足)をご覧ください。価格のスケールは対数です。
四角で囲ってあるのが1年、年足で陽線は緑、陰線は赤としましたが、年足陰線がどれだけ少ないかがわかりますし、このくらいの超長期で見るとリーマンショックでさえもちょうどいい調整に見えてきます。国民の投資に対する性向の違いもありますが、日本の株価指数も銘柄数が少ないTOPIXコア30のようなものを前面に出した方がよいのかもしれませんね。
オーダー/ポジション状況
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