明日以降の材料にらみ本日は動きにくそう(3月13日)

13日の東京市場は、「行って来い」。一時ドル高・円安が先行したものの、115円手前で上値を確認すると一転じり安に。

明日以降の材料にらみ本日は動きにくそう(3月13日)

東京市場の動き

13日の東京市場は、「行って来い」。一時ドル高・円安が先行したものの、115円手前で上値を確認すると一転じり安に。結局、寄り付きレベルまで値を崩し、欧米時間を迎えている。
終日を通した値幅そのものは40ポイント程度に留まり、決して大きく動いたわけではないが、上下に往復する格好となっており、そうした意味ではなかなかアクティブな動きを示したと言えるかもしれない。

先週末のNYクローズに近い114.60円台で寄り付いたあと、ドルはじりじりと値を上げる展開。マイナス圏でスタートした日経平均株価が一時プラス圏を回復したことや、時間外取引で米10年債金利が前週末の急低下から小幅上昇したことなどが好感されていた。
昼前に日中のドル高値である114.92円を記録するも、その後は上げ渋っただけでなく、逆に緩やかに下値を切り下げる動きに。15日のFOMCをにらみ、米長期金利がやや不安定な動きをたどったことに連れ、ドル/円も値を下げると、114.50円レベルまで下落し、16時時点では若干持ち直した114.55-60円レベルでの推移となっている。

欧米市場の見通し

このあとの欧米時間は、明日以降の材料をにらみ、やや動きにくいか。東京時間と同様に、米金利や株価などの動きに一喜一憂しつつも、基本的にはレンジ内での変動に留まる公算が大きいだろう。

今週は注目材料が少なくなく、なかでも「FOMC」が予定されている15日には、別途「オランダ総選挙」「米債務上限法案期限切れ」など幾つも重要材料が集中していることで、「3・15ショックに注意」と称し、警戒を喚起する声も聞かれている。
そうしたなか、本日はそれほど重要な材料が見当たらないこともあり、基本的には15日をはじめとする次の重要材料やイベント待ちで、積極的な売買は手控えられそうだ。

一方、テクニカルには、先週末に1月30日以来の115円台回復を一時回復したものの、NYクローズでは回復できず。定着しなかったことで、さらなるドル高・円安の進行は仕切り直しとなった感を否めない。実際、一目均衡表においては、114.30-115.00円レベルに位置する先行帯の雲に日足が取り込まれており、方向性が乏しくなっているようだ。足もとは、次の動意に向けた小休止、エネルギー蓄積の時間帯であるのかもしれない。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、114.10-115.10円。ドル高・円安方向については前述した一目均衡表の雲の上限に当たる115.00円レベルが抵抗として意識される展開か。抜けても、先週末高値の115.50円が抵抗に。
対するドル安・円安方向は、やはり前記した一目均衡表の雲の下限にあたる114.30円レベルがサポートとして意識されそうだ。そのほか移動平均などでも113-114円台はテクニカルポイントが多く、底堅いイメージ。(了)

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