東京市場の動き
2日の東京市場もドル高・円安の展開。とくに早朝、力強く値を上げると、前日には定着することが出来なかった114円台を回復、一日を通したドルの高値圏で欧米市場を迎えている。
前日NY終盤の流れを継ぎ、113.70円台で取引が始まったあとも、ドルはしっかり。8時前後と早い時間帯にブレイナードFRB理事から「米利上げはすぐに適切になりそうだ」との発言が聞かれたことが好感されたうえ、米金利高や日経平均株価が200円を超える上昇をたどったことも加わり、一気に114円台まで上伸した。
その後は、ポジション調整的なドル売りなどに押され、やや軟化するシーンもあったがドル/円は底堅い。大崩れはすることなく、114円挟みの揉み合い経たのち、終盤にかけて再びドル買い・円売りが強まると、114.20円レベルまで値を上げ、16時時点では終日を通した高値圏での推移となっている。
欧米市場の見通し
このあとの欧米時間は、引き続きドル高・円安の流れを見極める展開が予想される。
前日の注目要因だったトランプ米大統領の演説において為替に関する言及がなかったうえ、ここ最近発表される米経済指標は総じて良好、さらに米地区連銀総裁やFRB理事などから3月実施も否定しない早期利上げを示唆する発言が相次いでいるなど、ドルの支援要因には事欠かない。移動平均の75日線(114.30-35円)を超えられれば、114.80-85円に位置する一目均衡表の先行帯の雲の上限が視界内に捉えられそうだ。
ただ、本日の欧米時間は米新規失業保険申請件数ぐらいしか注目材料がないうえ、直近安値である28日安値の111.70円からすでに短期間に2.5円もの上昇をたどっている。
もちろん、NYダウを中心とした米株や米金利次第といった面は否定できないものの、そうした意味ではドルが一段の上値を追うというより、横ばいないしはポジション調整の動きによる一時的な下押しにむしろ注意が必要かもしれない。
なお、そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、113.40-114.80円。基本的なリスクはドル高・円安方向にあると予想されるが、前述したように短期的にはややドル買い過熱感もあることから、一本調子の115円台回復は困難か。一目均衡表の先行帯の雲の上限(114.80-85円)や2月高値の114.95円などでは一度上げ止まりそうだ。
しかし、対するドル安・円安方向も下値はかなり切り上がっており、下値では買い遅れ筋のビッドが厚い。一目均衡表の基準線をはじめ、幾つかのチャートにおけるサポートラインが位置する113円前半から半ばを割り込んでいく展開は、基本的に見込みにくいだろう。
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.12.07
来週の為替相場見通し:『日米金利差縮小で円キャリートレードの巻き戻しが活発化』(12/7朝)
ドル円は11/15に記録した約3カ月半ぶり高値156.75(7/23以来の高値圏)をトップに反落に転じると、今週前半にかけて、一時148.64(10/11以来の安値圏)まで急落しました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.12.06
東京市場のドルは150円水準でもみ合い、程よい雇用統計ならば利下げ観測再燃も(24/12/6)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、米雇用統計発表前で積極的な売買は手控えられたことから150円を挟んだ小動きとなった。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.12.06
ドル円 米雇用統計発表注目、荒れた値動きにも注意(12/6夕)
東京市場はレンジ取引。NY時間に注目の米雇用統計発表を控えているためか、積極的な動意は手控えられている。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:山根亜希子
2017.03.03
レンジ内の動きなら反落リスク(2017年3月3日)
日本では政治の問題が噴出して大変な状況ですが今のところマーケットではこれらはリスク要因と認識されていません。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。