米株全面高、ダウ初の21,000ドル越え(2017年3月2日)

昨晩の海外市場では米株がほぼ全面高となりました。

米株全面高、ダウ初の21,000ドル越え(2017年3月2日)

米株全面高、ダウ初の21,000ドル越え

昨晩の海外市場では米株がほぼ全業種で上げ、全面高となりました。
NYダウの終値は前日比303.31ドル高の21,115.55ドル、昨日のトランプ大統領の演説が姿勢として好意的に受け止められ経済政策への期待をつないだ流れが継続、世界を一巡した形となりました。

また、前日のFRB高官の早期利上げに前向きな発言により、3月の米国利上げの確率が66%に上昇、長期金利も10年物国債利回りで2.45%を回復しドルが買われたことからドル円は一時114円台に乗せています。

昨晩の米経済指標はISM製造業指数が57.7と事前予想を上回った一方で建設支出は前月比-1.0%と予想+0.6%を大きく下回るなどまだら模様でしたが、トランプ大統領の「予想外に大統領らしい」演説への満足度がすべてを覆う流れとなりました。

昨晩ムニューシン財務長官はテレビのインタビューで28日にイエレン議長と会談を行ったことを明らかにし「会談は素晴らしく二人が協力し合えると確信し非常に満足して協議を終えた、FRBの独立性を尊重する」と述べています。また、米株式市場は長期間では最高の投資であるともコメントしました。

リスクイベントを乗り越えた市場の関心は、急速に高まりつつある米国の3月利上げの可能性にシフトしており、明日の海外時間に予定されているFRB正副議長の講演の内容に注目が集まっています。

昨晩の海外市場で日経平均株価の先物は一時19,600円を超えており、本日の東京市場でも日本株は底堅い動きとなりそうです。
ドル円は一目均衡表の狭まる雲の中の水準を維持しており、現在の雲の下限113.61と上限114.82との位置関係が注目されますが、昨晩ドル円は114円に達したところで反落していることもあり、東京時間で上限を突破するには新たな材料が必要でしょう。

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