ドル円:1月9日からの先週
ドル円は、年始試した上値118台に上戻せず、逆に一時114.00割れへ下落、週引けは114台を維持。
9日は、前週末の引けの117.00で始まり、東京時間に穏やかにじりじりと上昇を続け、9日の高値の117.53をつけました。
その後は終日穏やかにじりじりと下降を続け、NY時間に、9日安値の115.95をつけました。今度は横ばい推移で、116,02で引けました。
10日は、前日引けの116.02で始まり、直後にやや上戻して116.34をつけました。 この後10日の安値115.19まで一気に下降しまいしたが、一転買い戻され、10日高値の116.34まで上戻し、その後海外時間に入り再度115.28まで下押しした後、、やや上戻して115.76で引けました。 一日通して上下に降らされての展開でした。
11日は、前日引けの115.76で始まり、東京時間から海外時間にかけ穏やかにじりじりと上昇を続け、11日高値の116.87をつけました。その後NY時間後半にトランプ次期米大統領の記者会見を嫌気して、一気に11日の安値100.03まで下押し、114.23へ下押しした後、115.63までやや上戻し、115.40で引けました。
12日は、前日引けの115.40で始まり、東京時間に前日のドル売りの流れ継続で穏やかにじりじりと下降を続け、12日安値の113.75をつけました。その後は低位圏でもみ合った後、NY時間に入り、やや上戻し114.79まで戻してそのまま114.70で引けました。
13日は、前日引けの114.71で始まり、東京時間に上昇を続け115.18をつけましたが、この後、穏やかにじりじりと下降を続け、13日低値の113.97まで下押しした後、海外時間に入り13日高値の115.44をつけました。その後は再度ドル売り優勢になり114.32まで下押しした後、114.53で引けました。前日12日の安値113.75が下値を支持した格好です。
ドル円:1月16日からの今週
ポイント:20日の大統領就任式待ちです。先日の記者会見に対する失望感もあり、トランプ次期米大統領のネガテイブな面を織り込むかを見極める週でしょう。
CME通貨先物ポジション状況:1月10日時点
(1月10日)(1月3日)(12月27日)
円 ▲79838 ▲86764 ▲87009
ユーロ ▲65823▲70056▲69408
ポンド ▲65831▲64742▲57099
シカゴIMM: 短期投機・投資家による円のネットポジション、売り持ち高は減少。ただ2014年12月末以来の高水準は維持しています。市場の円売り持ち高へのポジションが偏っているので、円の一段の下落は困難と予想します。
これまでのネット円い持ち最高水準は、2008年3月25日 +65,920、2004年2月6日 +64499、
過去最高ネット円売り持ち高は、2007年6月26日 -188,077
シカゴVIX指数:投資家の恐怖心理の度合いを示す指数、
11.25(-0.29)VIX指数は下落しての引け。
2016年最大は32.09、過去最大は2014年の31.06、過去最安は1993年の8.89、直近では2006年の9.39
注目はもちろん20日の米大統領就任式です。
足元での判断材料は先週のトランプ次期米大統領の記者会見です。
市場が引き続きトランプ相場、期待先行からのドル買いを継続するのか
トランプ・リスクを織り込み始め、昨年11月以来のトランプ相場の一旦の調整が進むのか
目先どちらの方向へ進むのかを極める週です。
ポイントは市場のポジションの偏りと、ドル買いの需要です。
テクニカルで見てみたいと思います。
先週は狭いレンジの中を方向を模索、
1月 9日の 115.95 〜 117.52
1月10日の 115.19 〜 116.34
1月11日の 114.23 〜 116.87
1月12日の 113.75 〜 115.50
1月13日の 113.97 〜 115.44
テクニカルにみると、日足の一目均衡表で
転換線が 116.18で 下降
基準線が 115.89で 横ばい
実勢値 114.53 13日の引け
先行スパン1が 110.55で 上昇
先行スパン2が 107.46で 上昇
と実勢値は、基準線と転換線を下抜け、上値は重い地合いです。
13日の日報でも述べた様に昨年12月15日の高値118.67と今月3日高値の118.60でダブル・トップが完成したとの見方に変わりは無く、このダブル・トップのネックライン116.04を下抜けた事で、ターゲット113.40水準を意識されての展開と判断します。
予想レンジは、113.00~115.00
下値目途は
まずダブルトップのターゲット113.40
次に大統領選挙後の上げの38.2%押しの112.00
そして大統領選挙後の上げの50%押しの110.00
です。
ただ、中長期的なトレンドはあくまで円安・ドル高なので110.00はほぼ最大限の調整の下押し水準と想定します。
高値更新を目指すには、ダブルトップのネックライン116.04の上抜けが必要です。
少なくても115台の回復と、それ以上での水準の維持が必要との見方にも変わりありません。
予想レンジは、113.00~115.00 と見ます。
オーダー/ポジション状況
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