ドル円 テクニカル週報(2024年12月第2週)

直近の日足は十文字の寄せ線に近い形の足で終え、寄り付き水準に戻して引けています。

ドル円 テクニカル週報(2024年12月第2週)

上下の抵抗を抜けきれず。149円割れで終えた場合は下値リスクが点灯

直近の日足は十文字の寄せ線に近い形の足で終え、寄り付き水準に戻して引けています。149.50-60の日足の抵抗を守っており、上値トライの可能性に繋げていますが、11/15に付けた156.75を基点として上値を切り下げる流れに変化なく、この短期的なレジスタンスラインが152円台前半に位置していることや、9月に付けた139.58を基点として下値を切り上げて来た流れからも下抜けた位置で推移しており、152.50超えで終えるまでは上値余地も拡がり難く、下値リスクを残した状態です。
また、152.50超えで終えた場合でも、7月に付けた161.76と11/15に付けた戻り高値156.75を結ぶレジスタンスラインが155円台後半に位置しており、156円台に乗せて終えない限り、“ドル強気”に変化しません。また、再び149円を割り込んで終えた場合は、新たな下落リスクが生じます。

上下の抵抗を抜けきれず。149円割れで終えた場合は下値リスクが点灯

日足の上値抵抗は、150.70-80,151.10-20,151.50-60,152.10-20に、下値抵抗は149.50-60,149.10-20,148.50-60,148.00-10にあります。
21日、120日、200日移動平均線は152.88,150.60,151.98に位置しており、全てを下抜けた位置で推移しており、短期トレンドは“ドル弱気”の流れにあります。

一方直近の週足を見ると、十文字の寄せ線に近い形で終えており、上下の攻めに失敗して週初の寄り付き水準に戻しています。週初は149円台の下値抵抗と151円台の上値抵抗とのせめぎ合いとなりそうですが、前週の大陰線が2022年3月に付けた114.65を基点とする長期的なサポートラインを下抜けていることや、7月に付けた161.95と11月に付けた戻り高値156.75を結ぶやや中期的なレジスタンスラインが155.80-90に位置しており、これを上抜けて越週するまでは“ドル強気”に変化せず、下値リスクがより高い状態です。
現状は148.80-90に週足の下値抵抗があり、短期トレンドをサポート中ですが、これを割り込んで越週するか値動きの中で148.50割れを見た場合は、新たな下落リスクが生じて、144〜145円方向への下落幅拡大に繋がり易くなります。
逆に、今週の週足ベースで見た上値抵抗が152.90-00にありますが、これを上抜けて越週すれば上値余地が若干拡がり易くなります。この場合でも前述の155.80-90に一段と強い抵抗があり、簡単には上抜けないでしょう。

上下の抵抗を抜けきれず。149円割れで終えた場合は下値リスクが点灯 2枚目の画像

今週の週足ベースで見た上値抵抗は、151.70-80,152.40-50,152.90-00に、下値抵抗は148.80-90,148.00-10,147.00-10にあります。
31週移動平均線は151.77に位置しており、上値抵抗として働く可能性があります。また62週線は150.40に位置しており、若干下抜けていますが、“ダマシ”の範囲内です。但し、149円を割り込んで終えるか148.50割れを見た場合は新たな下落リスクが生じます。

上値は、150.30-40に軽い抵抗が、150.70-80,151.10-20,151.50-60,152.10-20に強い抵抗が控えており、全てをクリアし切れない可能性が高い状態ですが、152.50超えで終えれば11/15に付けた156.75を直近高値として上値を切り下げて来た短期的なレジスタンスラインを上抜けて、上値余地がもう一段拡がり易くなります。
この場合でも7月に付けた161.95を基点として上値を切り下げる流れは変わっておらず、155.80-90の抵抗を上抜けて終えない限り、“ドル強気”に変化しません。下値は、149.80-90に軽い抵抗が、149.50-149.70,149.10-20,148.80-90に強い抵抗がありますが、全て下抜けて終えた場合は、先週付けた151.22が戻り天井であった可能性が高くなり、下落余地がさらに拡がり易くなります。
この場合は10月初めのドル急伸時に生じた144〜145円台の足元の弱さを固め直す動きが強まり易くなります。

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