ドル円152円台前半、151円台は買い支えられ底堅い動き
12日午前の東京市場でドル円は下落後に小幅反発。朝方、152.60レベルで取引の始まったドル円は、序盤はほぼ一方向に下げて一時151.96の安値をつけました。しかし、152円割れは買い意欲が強くすぐに買い戻され、152円台前半で方向感を失い、東京時間正午現在は152.30での取引です。12月FOMCでは米0.25%の利下げ実施、日銀は政策金利利上げ見送りがコンセンサスとなりつつある中で、来年以降の両国の金融政策に不透明感が広がり、ドル円は、やや目先の方向感を失った形となっています。
東京株式市場では昨晩米市場でナスダック総合指数が大幅に上昇したこと等をうけて、値がさの半導体関連株が上昇。円安進行が好感され輸出関連銘柄にも買いが入り、日経平均株価は一時約2か月ぶりに4万円台を回復しました。その後は利食い売りも入りやや値を下げて、508円高の39,881.10円で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、日銀の利上げ観測後退から円安が進行、ドル円は欧州序盤152円台後半まで上昇しました。その後発表された米11月消費者物価指数は市場予想通りだったものの、発表直後ドル円は瞬間高値152.82まで上昇。その後は12月FOMC後の米金融政策への見方が分かれ、米金利が乱高下する中、ドル円も152円台を中心としたもみ合いとなり、152.47でアジア時間につないでいます。
テクニカルにはドル円は、昨日からの上昇で200日移動平均線をクリア、更に本日は152.62レベルを下降中の21日移動平均線、152.70付近の基準線をも一時上抜ける等、ドル買い地合いが強まっています。下方向は本日151.03にある一目均衡表の「雲」上限がサポートとして機能しており、特段の材料がない限り、これから徐々に上昇してくる「雲」に沿ってのドル円の緩やかな上昇が見通せそうです。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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