東京市場のドルは151円台後半でのもみ合い、11月CPIで上下に振れる公算大(24/12/11)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、株式、為替市場ともに米消費者物価指数(CPI)発表を前に様子見姿勢が強まり151円台半ばから後半でのもみ合いとなった。

東京市場のドルは151円台後半でのもみ合い、11月CPIで上下に振れる公算大(24/12/11)

東京市場のドルは151円台後半でのもみ合い、11月CPIで上下に振れる公算大

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、株式、為替市場ともに米消費者物価指数(CPI)発表を前に様子見姿勢が強まり151円台半ばから後半でのもみ合いとなった。

昨晩の海外時間では、米7-9月期非農業部門労働生産性改定値が昨年10−12月期以来で最大の伸びに拡大したほか、米11月全米独立企業連盟(NFIB)中小企業楽観指数が21年6月来で最高となったため、米国経済に楽観的な見方が広がり、長期金利の上昇に伴うドル買いが強まった。ドルは151円台前半から152円台まで上昇した。

東京時間では、株式市場同様、為替市場も米CPI発表を前に様子見姿勢が強まったことから151円台半ばから後半での小動きとなった。朝方に発表された第4四半期景況判断BSIが5.7と前回の5.1を上回ったが影響は限定的となった。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:151円94銭
高値:151円95銭
安値:151円41銭
終値:151円75銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:159円99銭
高値:160円00銭
安値:159円45銭
終値:159円70銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値: 96円93銭
高値: 96円97銭
安値: 96円54銭
終値: 96円69銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:194円06銭
高値:194円10銭
安値:193円44銭
終値:193円73銭

日経平均(日本時間9時―15時30分)
始値:39357円77銭
高値:39401円93銭
安値:39112円80銭
終値:39372円23銭(前日比+4円65銭)

【本日の海外市場の重要指標】

日本時間

16時00分、豪、ハウザー豪中銀副総裁が講演
17時00分、南ア、11月消費者物価指数(前月比)、前回:−0.1%
17時00分、南ア、11月消費者物価指数(前年比)、前回:2.8%
22時30分、米、11月消費者物価指数(前月比)、前回:0.2%、市場予想:0.3%
22時30分、米、11月消費者物価指数(前年比)、前回:2.6%、市場予想:2.7%
22時30分、米、11月消費者物価指数コア(前月比)、前回:0.3%、市場予想:0.3%
22時30分、米、11月消費者物価指数コア(前年比)、前回:3.3%、市場予想:3.3%
23時45分、カ、中銀政策金利、前回:3.75%、市場予想:3.25%
24時30分、米、週次原油在庫、前回:-507.3万バレル

※FRBブラックアウト期間入り(金融政策に関する発言自粛期間)19日まで
※予定は変更することがございます。

【今晩の海外時間の見通し】

本日の海外時間は、米CPIに市場の関心が集中する。先週末、ボウマンFRB理事が「注意深く、段階的な利下げを支持する」「インフレデータが金利決定判断を支援」と発言したこともあり市場の関心は高い。11月CPIの結果で12月FOMCの市場コンセンサスはほぼ固まると見られている。

11月に発表された10月CPIは、前年同月比2.6%上昇(前月2.4%上昇)と加速。一方、変動の大きいエネルギーと食料品を除いたコア指数は、同3.3%上昇と前月比変わらずの足踏み状態とややまちまち。11月CPIの予想は、同2.7%上昇と前月比ではやや加速、コアは同3.3%上昇と変わらずが見込まれている。ともに前年同月と同じ、もしくは市場予想通りだった場合は、12月FOMCでの0.25%利下げ実施の支援材料となり、ややドル売りの動きとなりそうだ。

日足の一目均衡表では、雲上限を割り込む場面もあったが、下影(下ヒゲ)を残し、雲上限を上回って推移している。100日移動平均線より上を推移していることから、切り上がっていく雲上限をサポートとした堅調推移が期待できよう。

今晩の海外時間では、CPI発表後、上下に動くと想定する。上値メドは152円80銭、下値メドは150円80銭とする。

東京市場のドルは151円台後半でのもみ合い、11月CPIで上下に振れる公算大

ドル円日足

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