東京市場のドルは152円台半ばまで値を戻す、日銀利上げ観測後退で円安推移か(24/12/12)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本銀行による12月の金融政策決定会合での利上げ観測が後退したことからドルは152円台半ばまで値を戻した。

東京市場のドルは152円台半ばまで値を戻す、日銀利上げ観測後退で円安推移か(24/12/12)

東京市場のドルは152円台半ばまで値を戻す、日銀利上げ観測後退で円安推移か

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本銀行による12月の金融政策決定会合での利上げ観測が後退したことからドルは152円台半ばまで値を戻した。

昨晩の海外時間では、米11月消費者物価指数(CPI)で伸びが拡大し、インフレ鈍化の進展停滞の新たな証拠となったため長期金利上昇に伴うドル買いが強まり一時152円80銭台まで上昇。ただ、市場予想と同じだったことから、徐々に12月連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げ観測をほぼ確実視したドル売りが強まり151円台まで下落。その後は、インフレ鈍化の進展が容易ではないとの見方や良好な成長見通しで来年の利下げペース鈍化観測も根強く金利が再び上昇したことで152円台半ばでの推移となった。

東京時間では、日銀による12月追加利上げ観測が後退したとの報道を受けて、ドルはじりじりと上昇し152円台半ばまで値を戻した。また、株式市場では、日経平均が取引時間中としては2カ月ぶりに40000円台を回復したことも影響し、リスクオンの円安が強まった。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:152円42銭
高値:152円62銭
安値:151円95銭
終値:152円49銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:160円00銭
高値:160円32銭
安値:159円65銭
終値:160円22銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値: 97円14銭
高値: 97円92銭
安値: 97円03銭
終値: 97円86銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:194円38銭
高値:194円77銭
安値:194円02銭
終値:194円65銭

日経平均(日本時間9時―15時30分)
始値:39849円97銭
高値:40091円55銭
安値:39827円59銭
終値:39849円14銭(前日比+476円91銭)

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

17時30分、スイス、政策金利発表、前回:1.00%、市場予想:0.75%
18時00分、スイス、シュレーゲル・スイス中銀総裁が会見
22時15分、欧、ECB政策金利、前回:3.40%、市場予想:3.15%
22時30分、米、週次新規失業保険申請件数、前回:187.1万件
22時30分、米、11月生産者物価指数(前月比)、前回:0.2%、市場予想:0.3%
22時30分、米、11月生産者物価指数(前年比)、前回:2.4%
22時45分、欧、ラガルドECB総裁が会見

※FRBブラックアウト期間入り(金融政策に関する発言自粛期間)19日まで
※予定は変更することがございます。

【今晩の海外時間の見通し】

本日の海外時間は、ECB理事会の結果を横目に見つつ、日銀利上げ観測後退に伴う円安ドル高の地合いが続きそうだ。

関係者情報筋によると、金融政策決定会合で足元の経済・物価情勢がオントラックであることを確認しつつ、海外経済や賃上げ動向をもう少し見極めた上で利上げしても問題ないとの声がある一方、12月会合での利上げを排除すべきでないとの声もあるもよう。日銀短観やFOMC、市場動向を見ながら最終的に判断するようだ。

特段、最近の日銀及び植田総裁の方針と大きなズレは感じないが、この報道が材料視されて円は主要通貨に対して全面安となっている。今晩のECB声明では0.25%利下げ実施の公算が大きいことから、円安の流れは意識されやすいと想定する。

日足の一目均衡表では、雲上限を上回って推移している。100日移動平均線より上を推移していることから、切り上がっていく雲上限をサポートとした堅調推移が引き続き期待できよう。基準線を突破するか注目したい。

今晩の海外時間では、日銀観測報道を材料とした円安が続くと考える。上値メドは153円40銭、下値メドは152円00銭とする。

東京市場のドルは152円台半ばまで値を戻す、日銀利上げ観測後退で円安推移か

ドル円日足

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る