前週の主要レート(週間レンジ)
始値 高値 安値 終値
ドル円 117.32 117.81 116.12 117.03
ユーロ円 122.62 123.77 121.60 123.25
ユーロドル 1.0453 1.0591 1.0372 1.0524
日経平均 19394.41 19478.58 18991.59 19114.37
(注)上記表の始値は全て東京午前9時時点のレート。為替の高値・安値は東京午前9時?NY午後5時のインターバンクレート。
前週の概況
12月26日(月)
海外の主要市場がクリスマスの振替休日でほぼ全休場となり、東京市場も短縮取引となったFX業者も多かったため、ほとんど動意の見られない一日となりました。
12月27日(火)
27日も英連邦系の市場が休日となったため閑散な取引が続きました。東京市場では仲値のドル買い、NY市場では強い経済指標に反応してと、値幅こそ限定的ではあったもののドル円は一時117.62レベルまで上昇。ユーロドルも狭いレンジの中で終日底堅い値動きを続けたことから、ユーロ円は123.00まで水準を切り上げる動きとなりました。
12月28日(水)
東京市場では前日の流れを受け、株高、円安と動意は少ないもののリスクオンの動きが目立ちました。また応当日が月末であったことから実需筋の円売りが目立ち、ユーロ円も東京前場に123.25レベルの高値を付けドル円、クロス円が底堅い動きでの海外市場入りとなりました。欧州市場では改めて英国EU離脱懸念を材料にポンドが売られ、その動きに引っ張られてユーロ売りも目立ちました。直近の安値を下抜けると仕掛け的な売りも加わり一段安、NY市場ではダウが水準を下げたことで円買いのリスクオフの動きとなり、ドル円が117.06レベル、ユーロ円は121.84レベルまで水準を下げ、3主要通貨ペアともに上値の重たい流れの引けとなりました。
12月29日(木)
NY市場の流れを受け米長期金利の低下からドル売りが先行、ドル円は株安の動きも手伝って後場には直近のもみあい安値となっていた116.55を割り込む展開となりました。その後は116円台半ばを中心に方向感の無いままのクローズ。いっぽうユーロドルは実需の買いに支えられ終日底堅い展開、NY市場では前日高値を上回り1.0494レベルまで上昇し高値圏で引けました。
12月30日(金)
早朝市場でユーロドルの大口の買いが出たことから、ストップオーダーも巻き込みながらユーロドルは一時1.0653レベルまで急騰、ドル円も116.05までドルが売られましたが、その後は徐々に落ち着きを取り戻しユーロドルが1.05目前、ドル円も117円台を回復しました。海外市場では年内最終日ということもあって、方向感のはっきりしない中上下に振れやすい動きとともに2016年を終えました。
今週の予定(時刻表示のあるものは日本時間)
今週注目される経済指標と予定をあげてあります。FRB地区連銀総裁講演の内、2016年FOMCメンバー(ニューヨーク、ボストン、クリーブランド、セントルイス、カンザスシティ)ではない地区連銀はカッコ付で示しました。わかりやすさ優先で、あえて正式呼称で表記していない場合もあります。
1月2日(月)
**:** 主要市場は全て休場
17:50 フランス12月製造業PMI確報値
17:55 ドイツ12月製造業PMI確報値
18:00 ユーロ圏12月製造業PMI確報値
1月3日(火)
**:** 東京市場休場
10:45 中国12月MarkIt製造業PMI
16:00 トルコ12月CPI
17:55 ドイツ12月失業率
18:30 英国12月製造業PMI
22:00 ドイツ12月CPI
23:45 米国12月MarkIt製造業PMI
24:00 米国12月ISM製造業景況指数
1月4日(水)
16:45 フランス12月消費者信頼感指数
17:50 フランス12月サービス業PMI確報値
17:55 ドイツ12月サービス業PMI確報値
18:00 ユーロ圏12月サービス業PMI確報値
18:30 英国12月建設業PMI
19:00 ユーロ圏12月CPI
28:00 FOMC(12月14日)議事録公表
1月5日(木)
10:45 中国12月MarkItサービス業PMI
18:30 英国12月サービス業PMI
19:00 ユーロ圏11月PPI
21:30 米国12月チャレンジャー人員削減予定数
22:15 米国12月ADP全国雇用者数
22:30 米国新規失業保険申請件数
23:45 米国12月MarkItサービス業PMI確報値
24:00 米国12月ISM製造業景況指数
25:00 米国週間原油在庫
1月6日(金)
09:30 豪州11月貿易収支
16:00 ドイツ11月製造業受注
19:00 ユーロ圏12月消費者信頼感確報値
22:30 米国12月失業率
22:30 米国11月貿易収支
24:00 米国11月製造業受注指数
26:15 (シカゴ連銀総裁講演)
27:00 (リッチモンド連銀総裁講演)
今週の週間見通し
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
今週は3日しかありませんので、簡単にコメントさせていただきます。
為替市場は、年末年始を挟んで再びドル高の動きへと回帰してきています。今年は1日が日曜にあたったこともあり2日は3大市場(東京、ロンドン、ニューヨーク)が休場、一部のアジアと欧州市場のみのスタートであって、しかも東京のFX業者は取引が出来なかったということもあり、実質的なスタートは昨日3日となりました。
2日の時点で既にドルはじり高の展開となっていましたが、昨日東京午前7時時点のドル円は117.50レベルと、昨年末30日のNY終値116.98レベルか50銭ほどドル高円安であったため、昨日のアジア時間には昨年末のドルの上値が重たい地合いの時に作られたドル売りポジションの買い戻し、また30日高値を抜けたところでは短期筋のストップオーダーが出たこともドル高の動きに拍車をかけたものと考えられます。
いっぽうユーロドルも今月EU離脱に対する英国最高裁の判断を前にポンドとともに水準を切り下げ、いよいよパリティ(1ユーロ1ドル)をそう遠くない時期に見るのではないかという見方が支配的となっています。ユーロの材料がドルの材料(1月20日のトランプ大統領就任とその後の政策期待)に加わり1月中は基本的にドルが強い流れが続きそうです。
円の材料自体には目立ったものはありませんが、大発会で昨年末の高値を更新し日経平均株価も20000円の大台を試す場面が見られそうですし、NYダウも20000ドルの大台を前に足踏みしているものの、トランプ大統領の政策期待による買いが続きやすい地合いに変化はありません。これもリスクオンのドル買い円売りにつながる材料となるでしょう。
今週は、金曜に米国雇用統計がありますが、既に12月に利上げを行っていることもあり、一時的な上下の動きが見られたとしても、流れを反転させるような材料にはなり得ないでしょうから、米国長期金利の動きからドルの動きに影響が出る程度であると考えています。
今週(4〜6日)は、ドル高の流れを継続し、117.00レベルをサポートに、119.00レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。
ドル円(日足)チャート
このチャートは、ローソク足の足型をそのままに陰陽の着色のみ平均足と同様とすることで、短期的な方向性(緑=上昇、赤=下降)を見やすく加工した当週報独自のチャートとなっています。また、国内外で人気の高い一目均衡表を併せて表示することで上下のチャートポイントもわかりやすく示しました。トレンドラインは週初の段階で過去一定期間から自動的に表示される自動トレンドライン(無い場合もあります)となっています。
ディスクレーマー
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オーダー/ポジション状況
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