ユーロドル:1月4日のファンダメンタル分析
本来ユーロドルの視点から、ユーロ圏の話をするべきなのですが、今年のポンドは興味深いので
あえて年頭に書いてみました。
ポンドは昨年の6月の英国国民投票の結果、まさかのEU離脱(以下、ブレグジット)との結果となり、その影響で対ドルで1985年以来の安値を付けるに至っています。
ブレグジットのスケジュールからすれば、英国とEUとの正式な交渉は3月からとなっていますが、何しろ全てが初めての事とあって、誰もハッキリとした予想・予見できず、結果市場では100%の不透明感から、ポンドは売り優先の地合いが続いています。
ただ、昨年6月の1.50の水準から既に1.20水準まで20%も減価しています。
確かに100%の不透明感は何処まで下押せば十分に織り込んだと言えるのかは難しいのですが、少なくとも
予定される3月の交渉開始と共に幾分かでも先行きが見えてくれば、1/3程度の戻しはあっていいと思います。
市場の次の動きがポンドショートのカバー、つまりポンドの買戻しなのではと思う証左は、シカゴのポジションを見ても60000枚前後でポンドのショートの増え方は逓減していますし、ポンドドルの水準も1.20を底に昨年10月以降は1.20台で低位横ばいを続けている事です。
もう一つの理由は、英国には北海油田があるという点です。
原油価格は昨年の2月、WTIで26ドルの安値を付けて底打ちした後は55ドル台まで戻しています。
この先、米国シェールガスもありで決して60ドル〜80ドルへの上昇は無いとしても、おそらく40ドル以下へは下がらないと想定され、英国の経常収支の面から言って大きく貢献をしてくると予想します。
なのでポンドが今後1.20を底抜けて仮に1.00の方向へ向かうにしても、本年はどこかでその下値を探る動きの前に、一旦戻しがあると予想します。
ユーロドル:1月4日のテクニカル分析
ポイント:年始の昨日は海外時間に大幅下落して29日安値の1.0371を割り込み1.0339まで下押ししました。その後は戻して1.04台を回復してNYを1.0403で引けています。1.0450を上抜かない為、今のままでは一段安の余地がありますが、もし1.0450を超えて上昇した場合には上値更新の動きと見て、その上値1.050超えの場合には高値更新の上昇です。1.0550前後を試す流れでしょう。
月が替わり年明け3日は1.0404でNY市場の取引を終了。
新年の取引も方向感はハッキリとは出ませんでした。
昨夜NY 市場では、2003年1月安値の1.0330が支持線となりました。
日足終値がここを割り込む場合は、安値更新への下押しと見ます。
今日のレンジは1.0300~1.0500
テクニカルは、日足の一目均衡表・転換線1.0426を上回っている内は買いスタンスが優先と判断します。
上値の目途は、日足の一目均衡表・基準線1.0613や12月14日の高値1.0676が目先の抵抗線です。
転換線1.0426を下回り下落基調となった場合は、3日の安値1.0339に向けた安値更新への下押しが再開と判断します。
今日のレンジは、1.0300~1.0500と見ます。
オーダー/ポジション状況
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