軍拡競争からの米金利上昇(2017年1月4日)

トランプ次期米大統領は昨年11月の大統領選挙後の勝利宣言で 1.5000億ドル(のちに倍額になりましたが)のインフラ投資を行う

軍拡競争からの米金利上昇(2017年1月4日)

ドル円:1月4日のファンダメンタル分析

トランプ次期米大統領は昨年11月の大統領選挙後の勝利宣言で
1.5000億ドル(のちに倍額になりましたが)のインフラ投資を行う。
  と述べ、米国民のみならず世界と市場に「期待」を与え
2.選挙は終わった、1つになろう。
  と述べ、米国民のみならず世界と市場に「安心」を与え
3.外国に対しては、敵意や摩擦ではなく、協力してゆく。
  とも述べ、米国民のみならず世界と市場にやはり「安心」を与えました。

勝利宣言と共に打ち出した施策は
1. 公共投資
2. 減税
3. 軍事支出の上限撤廃
でした。

選挙期間中から訴えてきたことは
「米国第一主義」と「反グローバル政策」です。
これが「保護貿易主義」と「ポピュリズム」に傾斜すると懸念されている訳です。

実はここで注目したいのは、トランプ次期米大統領の目指すところは何処なのかです。
米国第一主義はわかるのですが、その先に彼が見据えているのは、強いアメリカの復活、覇権国家としての復活なのではと見ています。これを2期8年をかけて達成しようとしていると思います。
その最終目標到達の為には、今の弱体化した米国をまず強くしないといけない、その為の米国第一主義なのだと想定します。

だから軍事的にも他国に対して絶対的優位を取る必要があり、そのためには軍事支出の上限撤廃が必要なのです。

今後の米国防費拡大や製造業受注増加は、明らかに物価指標と、米長期債金利の上昇をもたらし、FRBは利上げサイクルに入るパターンを想定します。
米10年債金利で見た場合、1.62%から昨年一時2.64%へと上昇、今年以降は2.6%から3.6%方向への上昇を想定します。

ドル円:1月4日のテクニカル分析

ポイント:2016年は117.00水準で引けたあと、年始3日の海外は117.40水準で始まり、一時118.60までの大幅続伸をしましたが、その後117.20まで反落しているので、3日高値の118.60で高値を付けたと仮定します。しかし3日安値の117.20を割り込まない内は上昇再開余地も残り、再度118台に乗せる場合には上昇再開として3日高値の118.60を試す流れでしょう。
3日安値の117.20を割り込む場合には安値更新への下落を想定します。その場合の下値目途は30日安値の116.03を試す流れでしょう。

今日のレンジは117.00~118.50

年明けは、0.40円のギャップアップで始まり、買い地合いは変わっていません。
日足の一目均衡表では三役が買いのままです。
高値・安値の切り上げの動きも変わらず継続となっています。

今日のポイントは、昨年末に117台から116台へ値を落とし、そのまま116台での越年でしたが、新年に再浮上できるか、反転出来るか、買いの勢いに注目です。
上値目途は、12月15日の高値の118.67超えで、ここを上抜ければ、上値更新を試す流れでしょう。 

今日のレンジは、117.00~118.50と見ます。

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る