本日は米大統領候補の討論会に注目か
〇本日のドル円、143.15レベルで寄り付き、143円前半を中心とした上下動、明確な方向性乏しい
〇9/6に示現した141.75が8/5安値141.68と面合わせした格好、短期的な底値を付けたか
〇しかしドルの上値は重く144円台へ戻れず、目先は142-144円をコアとしたレンジ取引の可能性も
〇週末から来週に掛けては注目材料が続く、来週の日米金融政策決定会合に市場の関心が集中
〇本日は、米大統領選のハリス副大統領とトランプ前大統領によるテレビ討論会に注目集まる
〇欧米時間のドル円予想レンジは142.80-144.00、ドル高円安方向は143.80をめぐる攻防に注目
〇ドル安円高方向は、本日東京時間安値142.85レベルが最初のサポートか
<< 東京市場の動き >>
東京市場は往来相場。143円前半を中心とした上下動で、明確な方向性は乏しい。
ドル/円は143.15円レベルで寄り付いたものの、次の材料待ちで上下とも動きにくい。ただゴトー日ということで途中、仲値不足観測などが取り沙汰されたことで、一時ドル買い・円売りが優勢に。143円半ばを超える局面も観測されたが続かなかった。16時現在では143.40円前後で推移し、欧米市場を迎えている。
一方、材料的に注視されていたものは「中国情勢」と「ロシア情勢」について。
前者は、習国家主席が9日、北京でスペイン首相、ノルウェー首相と相次いで会談したとして一部で話題に。いずれとも協力関係を強化することで一致したと伝えられているが、現在EUは中国製EVに対し関税を上乗せする動きを見せており、中国がいち早く阻止に向け加盟国の切り崩しに動いているといった指摘も聞かれていた。一方、それとは別に王共産党政治局員兼外相が11-12日に、ロシアで開催される主要新興国による「BRICS」の関連会合に出席することも明らかになっている。
後者は、ウクライナ外務省は、イランがロシアに短距離弾道ミサイルを供与したとの報道に関し、イラン大使館の幹部を呼び出し「2国間関係に破壊的な影響を与える」と警告したと発表している。しかし、イラン側は依然として供与を認めておらず、「こうした主張は一種の心理戦」としたうえで、「いずれの当事者も支持していない」と否定するコメントも聞かれていた。ただし、もう一方の当事者であるロシアはペスコフ報道官が、「イランはロシアのパートナーで、あらゆる分野で対話を進めている」と述べ、何やら含みを持たせている。
<< 欧米市場の見通し >>
ドル/円は、6日に示現した141.75円が8月5日安値141.68円と面合わせした格好で、短期的なダブルボトムを達成か。いずれにしても、短期的な底値を付けたようだ。しかしドルの上値は重く、144円台へと戻ることも出来ない状況だ。昨日も簡単に触れたが、目先は142-144円あたりをコアとしたレンジ取引をたどる可能性もある。ただ、週末から来週に掛けては注目材料が続くだけに、「平穏」は長く続くかなそう。
来週予定されている日米の金融政策決定会合に市場の関心が集中。なかでも、実施が確実視されている「利下げ」の幅について、依然として市場の見方がわかれる米FOMCが市場の波乱要因として警戒されている。それを見極めるうえでも、発表された米指標に要注意だが本日はそれほど目立った指標の発表はない。それよりむしろ、初対決となる米大統領選の民主党候補ハリス副大統領と、共和党候補トランプ前大統領によるテレビ討論会が市場筋のあいだでも注目を集めているようだ。
テクニカルに見た場合、ドル/円の基本的なリスクは下向きながら、短期的には再び戻り歩調がうかがえる。144円をしっかり超えれば、さらなる戻りも期待できるが如何せん上値は重そうだ。
また、再びドルは下落に転じ、6日安値141.75円を下回るようだと、ドル下値模索の動きが再開したと認識されるだろう。
本日は米経済指標として、レッドブック週間小売売上高が発表されるものの、関心はさほど高くなく基本的に影響は限られそうだ。なお、本日ではないが、明日11日と12日に連日実施される中川氏と田村氏、両日銀審議委員の金融経済懇談会出席を警戒する向きもある。
そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは142.80-144.00円。ドル高・円安方向は、昨日高値143.80円をめぐる攻防に注目。抜ければ144円、そして144.25円レベルがターゲットに。
対するドル安・円高方向は、本日東京時間安値の142.85円レベルが最初のサポートか。下回ると142.65円レベル、さらには142円割れも意識されそうだ。
ドル円日足
注:ポイント要約は編集部
オーダー/ポジション状況
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