東京市場のドルは143円台でのもみ合い、テレビ討論会で様子見ムード強まる地合いに
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、株式市場も方向感に乏しい展開となったことから143円台前半でのもみ合いとなった。
昨晩の海外時間では、7月卸売在庫改定値が予想外に下方修正されたが、NY連銀の8月調査でインフレ期待が短中期で上昇も、長期では下落基調継続が示されまちまちの結果に。金利は目立った動きが見られなかったことからドルは143円を挟んでの値動きとなった。
東京時間では、値決めのタイミングで実需のドル買いが入り143円台半ばまで値を戻す場面が見られたものの、ドル買い一巡後は143円台前半で推移。株式市場でも、売買一巡後の日経平均が前日終値水準でのもみ合いと方向感に乏しい展開となったことから、為替への影響は限定的となった。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:143円06銭
高値:143円55銭
安値:143円04銭
終値:143円16銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:157円90銭
高値:158円37銭
安値:157円90銭
終値:158円04銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値: 95円34銭
高値: 95円52銭
安値: 95円17銭
終値: 95円47銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:187円01銭
高値:187円56銭
安値:187円01銭
終値:187円19銭
日経平均(日本時間9時―15時)
始値:36386円12銭
高値:36537円03銭
安値:36001円58銭
終値:36159円16銭(前日比−56円59銭)
【本日の海外市場の重要指標】日本時間
23時00分、米、バーFRB副議長がイベント講演
25時15分、米、ボウマンFRB理事が講演
34時00分、米、共和党候補者トランプ氏と民主党ハリス氏がテレビ討論
FRBブラックアウト期間入り(金融政策に関する発言自粛)19日まで
※予定は変更することがございます。
【今晩の海外時間の見通し】
本日の海外時間は、FRB関係者の講演が控えるが、東京時間11日10時から実施される民主党候補ハリス氏と共和党候補トランプ氏による初のテレビ討論会に関心が集中し、株式市場、為替市場は様子見ムードが強まると考える。
最新の支持率では、ハリス氏とトランプ氏の支持率は拮抗しているが、8月の献金額などここ最近はハリス氏の方が優勢だ。今回のテレビ討論会は、6月に実施されたテレビ討論会と異なり、候補者のマイクスイッチは入ったままとなっている。つまり、ハリス氏が話している時にトランプ氏が攻撃を行うことが可能だ。当然この反対もあるが、司会者の話を遮り、トランプ氏がハリス氏に個人攻撃を行う展開が容易に想定されるため、テレビ討論会自体が聞くに堪えない罵りあいの場となる可能性はある。これまで個人攻撃をほぼ無視してきたハリス氏がどのように対処するのか注目だ。
有権者は、移民政策やエネルギー政策、外交政策、インフレ政策などを聞きたいはずなので、個人攻撃を繰り返すトランプ氏に対して、元カリフォルニア州司法長官だったハリス氏が毅然とした対応を取れば、無党派層の支持がハリス氏に向かうだろう。移民政策やインフレ政策、外交政策などハリス氏が副大統領として関わってきた政策を丁寧に説明できるかがポイントと考える。このような重要イベントを控えていることで、今晩の海外時間は様子見姿勢が強まりそうだ。
20日移動平均線はまだ下向き推移だが、日足の一目均衡表では、基準線、転換線ともに横ばいとなっている。8月5日安値141円68銭手前で下げ止まったが、まだ「二番底」を探る地合いは続いていると考える。
今晩のドルは、二番底への警戒は残っているが、テレビ討論会を前に積極的な売買は手控えられると想定。上値メドは143円80銭、下値メドは142円80銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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