ドル弱気。一段の下落リスクに注意。145.20超えで越週すれば下値リスクが後退
直近の日足は上下にヒゲのある陰線引けとなり、上値を切り下げています。この陰線が下値トライにも失敗した形で終えており、小反発の可能性がありますが、144円割れから新たなドル下げトレンド入りしており、144円台を回復して終えない限り、下値リスクがより高い状態です。また、144円台を回復した場合でも週足の上値抵抗が145.10-20に控えており、これをしっかり上抜けて越週するまでは下値リスクを残します。強い下値抵抗が141.10-20にありますが、割り込んで終えた場合は137.50〜138.50近辺への一段の下落リスクが生じます。但し、このレベルは長期的なサポートポイントであることから簡単には下抜けないでしょう。短期トレンドは144円台を回復して終えれば“ニュートラル”な状態に戻しますが、145.20超えで越週するか日足が146.20-30の抵抗を上抜けて終えない限り、下値リスクを残します。
日足の上値抵抗は143.30-40,143.70-80,144.50-60に、下値抵抗は141.80-90,141.10-20,140.30-40、139.30-40にあります。21日、120日、200日移動平均線は145.65,153.74,151.09に位置しており、短・中期トレンドは“ドル弱気”の流れにあります。
一方直近の週足を見ると値幅の大きい陰線引けとなり上値を切り下げる流れが継続中です。この陰線が145円台の週足の抵抗を下抜けて終えており、新たな下落リスクが生じています。2021年1月に付けた102.59を基点とする長期的なサポートラインが137円台後半に位置していますが、これをトライする流れに入っていると見られ、底打ち確認まで暫くはドルの戻り売り方針が有効です。可能性がやや低いものの、155.10-20の抵抗をしっかり上抜けて越週した場合は、7/11に付けた161.95を基点として上値を切り下げて来た流れから抜け出して、下値リスクが後退します。この場合でも中期トレンドが弱い状態に変わりなく急伸にも繋がり難く、150.40-50の抵抗を上抜けて越週するまでは下値リスクを残します。
今週の週足ベースで見た上値抵抗は143.90-00,144.30-40,145.10-20に、下値抵抗は141.60-70,140.20-30,137.70-80にあります。ここまであれば押しは一旦買い場と見ます。但し、可能性が低いと見ますが136円も割り込んだ場合は131〜132円台の超長期的な下値抵抗をトライする動きが強まり易くなります。31週、62週移動平均線は152.70と149.45に位置しており、中期トレンドは“ドル弱気”の流れに変わりありません。
上値は、142.70-80に軽い抵抗が、143.00-10,143.30-40,143.50-60,143.90-00に強い抵抗があり、全てをクリアし切れない可能性が高いと見ていますが、144.10-20を上抜けて終えれば“ニュートラル”な状態に戻して上値余地が若干拡がる可能性が生じます。この場合でも144.50-60,145.00-10,145.40-50、145.80-90,146.20-30に一段と強い抵抗が控えており、全てをクリアして146.30超えで終えるか、145.20超えで越週するまでは下値リスクを残しており、反落の可能性に注意が必要です。
下値は、142.00-10,141.80-90,141.60-70,141.10-20に強い抵抗がありますが、全て下抜けて終えた場合は140.20-30の抵抗を切り崩しつつ一段のドル下落に繋がり易くなります。
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.12.03
東京市場のドルは150円台を回復、海外時間ではハト派な要人発言でドル売りを優勢(24/12/3)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株が大幅高となったことでリスク先行のドル買いが強まり150円台を回復した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:上村 和弘
2024.12.03
ドル円見通し 一時149円に迫り11月15日高値156.74円以降の安値更新、下落基調続く(24/12/3)
日銀追加利上げへの警戒感や中東情勢、トランプ次期政権の保護主義政策姿勢、仏政局不安によるユーロ安等から円買い優勢となり3日未明には149.07円まで安値を切り下げた。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:山中 康司
2024.09.09
ドル円 8月安値をトライする流れが継続(週報9月第2週)
先週のドル円は、ほぼ週初高値、週末安値の一週間となり週間レンジの5円42銭を米国の弱い雇用関連の数字が出るたびに下げて行ったという印象です。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.09.09
ドル円 ドル売りは継続の公算、日米金融政策を注視(週報9月第2週)
先週のドル/円相場はドルが一段安。週末には8月安値141.68円に迫る局面も。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。