ドル円、一時159.13をつけ4/29以来の高値更新
21日午前の東京市場でドル円は一時159円台乗せ。海外市場でのドル高進行を受け、朝方158.93の高値圏で取引の始まったドル円は、仲値公表にかけて一段高となり10時前に159.13の高値をつけました。その後は159円を挟んでのもみ合いとなり、東京時間正午現在は158.94での取引です。
日経平均株価は、昨晩米市場で主要株価指数がまちまちの動きとなり、ナスダック総合指数が下落したことを受けて、半導体関連株が主導した形で売りが先行。その後は円安を好感しての輸出関連株等への買いも入り、前日終値を挟んで一進一退の動きとなりました。全般的に方向感にかけ、結局6円安で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、発表された米5月住宅着工件数、建設許可件数、米新規失業保険申請件数、フィラデルフィア連銀製造業景況指数等の米指標が軒並み不冴えな結果であったにもかかわらず、日米金利差縮小観測の後退や、米国の外国為替報告書での日本の「監視リスト」入り等からドル円ではドル買いが進行。米長期金利が伸び悩む中で米国終盤にかけ158.94まで上昇しそのまま高値圏で東京時間につないでいます。
テクニカルにはドル円は、主要テクニカルポイントの上で推移。最近のレジスタンスとなっていた5/3安値と5/16安値を結ぶトレンドラインも上抜けて、強いドル買い地合いです。
4/29介入前の高値160.17からの下落の76.4%戻し158.21も明確に超えて、年初来高値160.17を伺う動きです。
ただ、日本の米為替「監視リスト入り」は、対米貿易収支の黒字や経常収支の黒字の数値が一定額を上回ったことによるもので、最近の為替介入実施と直接の関係はありません。米財務省も日本の最近の介入は公表されていて透明性が高いこと、米国が懸念する通貨安誘導とは反対方向であることから、問題視しない姿勢を示しており、引き続き当局の為替介入には警戒が必要です。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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