ドル円154円台半ば、21日移動平均線付近での攻防 (5/7午前)

7日午前の東京市場でドル円は154円台前半を堅調推移。

ドル円154円台半ば、21日移動平均線付近での攻防 (5/7午前)

ドル円154円台半ば、21日移動平均線付近での攻防

7日午前の東京市場でドル円は154円台前半を堅調推移。朝方153.92レベルで取引の始まったドル円は、昨日レジスタンスとなっていた154.00を8時ごろに上抜け、一旦154.30付近まで上昇。その後神田財務官のけん制発言や、実需とみられるドル売りに、仲値公表にかけて153円台に押し戻されました。しかし、市場のドル買い意欲は根強く、10時過ぎに154円台を回復すると、その後はほぼ一方向に上昇し、昼前に154.59の高値をつけ、東京時間正午現在は154.55で取引されています。

日経平均株価は、米利下げ先送り観測の後退を好感した、前日海外の株高を受け、買いが先行。情報技術系銘柄を中心に値を上げ、上げ幅は一時600円を超えました。しかしその後は利食い売りも出て、業種によってまちまちの動きとなり、452円高で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場では、先週末の米雇用統計の軟化等からの米利下げ先送り観測の後退に、米長期金利が冴えない動きとなる中で、ドル円は154.00をキャップにした153円台後半でのもみあいとなりました。リッチモンド連銀バーキン総裁の「現行の金利水準が需要を抑制できると楽観している」との発言やニューヨーク連銀ウィリアムズ総裁の「利下げはいずれ実施される」との発言等FRB関係者からハト派的な発言が続いたことも、金利上昇と、ドル円の頭を抑える形となりました。

テクニカルにはドル円は、昨日からの上昇で154.60付近を上昇中の21日移動平均線の攻防となっています。同水準は4/29介入時の下限点154.54とも近く、一旦は強いレジスタンスとなりそうですが、154円台後半にしっかり乗せてきた場合には様相が変化するため、終値ベースでの位置関係に注目です。 

ドル円154円台半ば、21日移動平均線付近での攻防

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