“ドル強気”。151円割れで終えた場合は下値リスクが点灯、
149.50以下で終えた場合は短期トレンドが“ドル弱気”に変化。
ドル円日足
ドル円日足
直近の日足は寄せ線に近い形の足となり、寄り付き水準に押し戻されています。単体では上昇エネルギーの強いものではありませんが、下値トライに失敗した形で終えたことや、3手前の陽線が狭いレンジ内での揉み合い状態から抜け出して高値引けの陽線で終えており、新たなドル上昇トレンド形成の動きに入った可能性を示唆していることから、今週も上値トライの動きが強まると見られます。シカゴの投機筋の円売りポジションが売り越しの16万2千枚(4/9現在)と円売りに大きく傾いた状態にあることや、日銀による介入警戒感はありますが、ドルが他通貨に対しても全面高の流れにあるため、ドル/円も急反落に繋がり難いと見られます。
日足の上値抵抗は154.00-10,154.60-70,155.00-10,155.50-60に、下値抵抗は152.50-60,151.80-90,151.30-40,151.00-10にあります。全て切り崩して151円を割り込んで終えた場合は下値リスクが点灯して150.00前後の足元を固め直す動きへ。さらに149.50以下で終えた場合は短期トレンドが“ドル弱気”に変化して146〜147円台まで下値余地が拡がり易くなります。21日、120日、200日移動平均線は151.50,148.28,147.28に位置しており、短・中期トレンドは“ドル強気”の流れに変わりありません。
ドル円週足(移動平均線 赤:31週、青:62週)
一方直近の週足は陽線引けとなり上値余地を探る動きが進行中です。単体では上昇エネルギーの強いものではありませんが、151.50-60にあった週足の抵抗をしっかり上抜けて越週しており、新たな上昇トレンド形成の動きに入った可能性が生じています。一段の上昇に繋がる可能性がより高く、今週も介入警戒感とのせめぎ合いの中、上値トライの動きが継続すると見られます。このラリーでの上値余地は154〜155円から最大で158〜159円近辺と見ています。今週の週足ベースで見た上値抵抗は154.60-70,155.50-60,156.40-50,157.20-30に、下値抵抗は152.00-10,151.30-40,150.00-10にあります。
可能性がまだ低いと見ますが149.40-50の週足の抵抗を下抜けて越週した場合は短期トレンドが変化して下落余地が拡がる可能性が高くなります。この場合でも中期トレンドが強い状態にあり、143円を割り込んで越週しない限り、調整下げの範囲内となります。31週、62週移動平均線は148.36と143.53に位置しており、中期トレンドをサポート中です。
上値は、153.40-50,153.60-70,154.00-10,154.30-40,154.60-70,155.00-10に強い抵抗がありますが、どこまでクリアできるかトライする動きへ。下値は、152.90-00に軽い抵抗が、152.60-70,152.40-50,152.00-10,151.80-90にやや強い抵抗が出来ており、下値余地が限られる展開が予想されますが、この下の151.30-40,151.00-10の抵抗を全て切り崩して151円割れで終えた場合は、揉み合いに入った起点まで戻した形となり、下値リスクがやや高くなります。さらに149.50以下で終えた場合は短期トレンドが“ドル弱気”に変化して146〜147円方向への一段の下落に繋がり易くなります。
オーダー/ポジション状況
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