ドル円一時151円割れ、株安、日銀早期利上げ観測が重石に (4/5午前)

5日午前の東京市場でドル円は続落後に小幅に反発。

ドル円一時151円割れ、株安、日銀早期利上げ観測が重石に (4/5午前)

ドル円一時151円割れ、株安、日銀早期利上げ観測が重石に

5日午前の東京市場でドル円は続落後に小幅に反発。朝方151.34レベルで取引の始まったドル円は、株価の下落によるリスク回避の円買いや、日銀の年内利上げ観測の台頭に、一時151円を割り込み、150.81の安値をつけた後やや買い戻されて、東京時間正午現在は151.10で取引されています。
日銀の植田総裁は、今朝方朝日新聞の電子版で報じられ、朝刊にも掲載されたインタビュー記事で、「夏から秋にかけて春闘の結果が物価にも反映されていく中で、目標達成の可能性がどんどん高まっていく」、「これから、自信の度合い、確度が上がっていけば、金利を動かす理由の一つとなる」と発言、年内利上げの可能性を示唆するとともに、「為替の動向が、賃金と物価の循環に無視できない影響を与えそうだということになれば、金融政策として対応する理由になる」と為替対応としての金融政策の可能性についても、一段踏み込んだ発言をしており、ドル円の上値を重くしています。

日経平均株価は、昨晩米主要株価指数が大幅安となったことを受け、売りが先行。寄り付き後も上記の日銀の利上げ観測の高まりや、ドル円反落の動きが嫌気されて売りが続き、10時台に39,000円割れを示現。エネルギーを除くほぼ全業種で売られ、960円の大幅安で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場では、イスラエルのネタニヤフ首相がイランとその代理国に対して強硬姿勢を示す発言をしたとの報道からの中東情勢の緊迫化懸念が広がりや、年内の米利下げ回避を示唆するカシュカリミネアポリス連銀総裁発言等に、米国時間にNYダウをはじめ主要株価指数が軒並み1.2-1.4%の大幅下落となり、リスク回避の動きが強まりました。これを受けて米国債が買われ米長期金利が低下、ドル円も151円台後半から一時151.15まで急落しましたが、その後はもみあいに転じ、151.34で取引を終えています。

テクニカルにはドル円は、昨晩からの下落で本日151.40付近にある転換線を下抜けて、ドル売り地合いが強まっています。下方向のターゲットは150.25付近を上昇中の21日移動平均線となります。
主として株式市場のリスク回避が波及する形で、すでにレンジを下放れたドル円ですが、市場は今晩の米3月雇用統計待ち。前月比やや弱めの非農業部門雇用者数が予想されていますが、今晩の結果次第では上下どちらにも大きく動く可能性があり、要警戒です。

ドル円一時151円割れ、株安、日銀早期利上げ観測が重石に

ドル円日足

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