ドル円 12月2日アップデート
ドル円115円台半ばを目指す展開か、先週の調整も絶好の押し目に
毎週同じことを書いていますが、ドル円の上昇スピードが速くまったく止まる気配がありません。先週金曜の高値113.90から今週月曜の安値111.36まで下げた際には、いったん高値を付けたようにも思えましたが、大統領選以降初めて調整らしい調整が入ったことから、これまで買い遅れていた輸入業者等のドル買い、あるいは個人投資家のドル売りポジションを損切る動きの絶好の押し目となってしまいました。
その後、ドルは再び上昇に転じ昨日には新高値114.82と今週安値から3円46銭もの上昇を見せています。OPEC総会後のリスクオンの動きから株高、円安となったことに加え、まったく調整の入らないドル円の動きにしびれを切らし新たなストップオーダーも巻き込みながら、テクニカルなターゲットである115円台半ば(2015年高値125.86と今年安値99.02の61.8%戻しが115.60)を目指す動きとなっているようです。
短期の調整はいつ入ってもおかしくない
ただ、本日は米国雇用統計、そして週末にはイタリアの国民投票とイベントが続きますし、米国雇用統計前後にいったんドルが高値を付ける動きはこれまでもかなり見てきました。長期的な動きがドル高であることに変わりは無いものの先週末から今週初めに見たような調整はいつ入ってもおかしくないことは確かです。
そして、もうひとつ気になる動きとしてドルインデックスとのダイバージェンスがあります。日足チャートをご覧ください。上段がドルインデックス、下段がドル円です。
ドルインデックス、ドル円日足
雇用統計前後の短期ドル売りがワークするか
ドルインデックスが11月24日に102.12の高値を付けた後に下げに転じているのに対し、ドル円は冒頭に書いた通りで絶好の押し目となりその後は再びドル高トレンドへと回帰しています。
ドルインデックスは長期チャートで見ると、2001年高値121.29と2008年安値71.05のフィボナッチ・リトレイスメント(61.8%戻し)が102.10とまさに今回の高値と一致しています。テクニカルな値幅観測がきれいにワークしている時はドルインデックスの調整ももうしばらく続く可能性があります。
ポンドやユーロの上昇でドル円での円安を打ち消すことでドルインデックスが下げていることはたしかですが、ドル円も本日の雇用統計に前後していったん調整が入る可能性が高いのではないかという見方も出来、個人的にはいったん短期ドル売りで入るつもりでいます。
オーダー/ポジション状況
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