ドル円110円台乗せ(テクニカルポイント整理)
ドル高のスピードが速く先週の101円台からわずか6営業日で110円台の大台に乗せる動きとなりました。強い米国経済指標やイエレンFRB議長の12月利上げを示唆した証言も手伝って本日も朝からドル買い一色の動きとなっています。週末前ということもあり今日はいったん調整が入ると思っていた向きも裏切る強さですが、現在のドル円はどこに向かっているのでしょうか。
ドル円日足チャートをご覧ください。
ドル円日足
とりあえずは111円台半ばを視野に入れた展開、長期的には115円台半ばの可能性を頭の片隅に
先週上げに転じて以降は、違いところにあったレジスタンスやターゲットとなる計算値はことごとく上抜けしてきています。現状考えられるここから上のターゲットとしては以下の各水準があげられるでしょう。
5月30日高値 111.45(ピンクのライン)
2015年高値と2016年安値の半値戻し 112.44(赤のライン)
9月安値、10月高値、11月安値のFE* 115.46(青のライン)
*FE(フィボナッチエクスパンション)における261.8%の値で伸びきった水準
2015年高値と2016年安値の61.8%戻し 115.60(赤のライン)
こうして見てみると、とりあえずは5月高値の111円台半ばを視野に入れた展開と言え、さらに長期的には115円台半ばの可能性を頭の片隅に入れておく必要もある、というのがテクニカルな観点から見た次のターゲットということになります。
しかし、いっぽうでドルインデクスがかなり高い水準に来ています。こちらは月足チャートをご覧ください。
ドルインデックス月足
2015年、2016年と意識されていた100の大台を超え、現状では101台の前半へと一段高となっていて、2003年4月以来のドル高水準となっています。テクニカルには直近高値を抜けていることから買い継続と考えたいところですが、100を超えるドル高について米国サイドから何らかのけん制発言が出て来るリスクも高まっています。
2001年高値と2008年安値の61.8%戻しが102.10となっていて、当面の高値となり得るターゲットです。現状から1%にも満たない水準で、先のドル円にあてはめるとちょうど111.45に重なる水準となります。当面の高値の目途として111円台半ばから112円台半ばにかけてはいったん大きめの調整が入りやすい水準と言えそうです。
オーダー/ポジション状況
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