ドル円147円台後半、FOMC結果待ちで小動き
20日午前の東京市場で、ドル円は147円台後半で横ばい推移。朝方147.86レベルで取引の始まったドル円は、午前中147.69-86の狭いレンジでの取引に終始。今晩のFOMC結果公表を控え、様子見気分が強くなっています。東京時間正午現在は147.80レベルで取引されています。
尚、早朝イエレン米財務長官が、日本の為替介入に関して「ボラティリティを滑らかにするスムージングが目的であれば理解できる」と発言、それに呼応した形で財務省の神田財務官が「行き過ぎた変動に対しては適切な対応をあらゆる手段を排除せずに取っていきたい」とコメントしており、円安進行をけん制しています。
日経平均株価は、前日終値付近でもみ合った後、前場終盤にかけて売りがやや優勢となり、120円安で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、FOMCを前に米長期金利が再上昇。米10年物国債利回りは今年最高となる4.36%をつけました。ドル円も堅調地合いを維持しましたが、高値147.92までで失速し、147.85レベルで東京時間につないでいます。
テクニカルにはドル円は、昨日同様148円のレジスタンスと本日146.86レベルを上昇中の21日移動平均線との三角持ち合いが継続中。FOMCを受けどちらかに抜けていくのか注目されます。
市場は明日未明のFOMC結果公表とパウエル議長の会見待ち。FOMCでは利上げが見送られると同時に、タカ派的ニュアンスは残り、イベント後は介入を警戒しつつも、再びドル買い優勢との見方が強いようです。
ただ、市場の相場観がかなりドル先高に偏っているように思えること、その割には148円の壁を12営業日に亘って突破できずにここまで来たこと等を踏まえると、どのような結果であっても、材料出尽くし感からのドル売りとなる可能性があることには、留意したいと思います。
尚、今晩のFOMCの注目ポイントに関しては、中島光牙氏の記事「FOMC(9月19-20日開催)のポイント:基本無風だが、米経済の見通し次第ではドル買いも」もご参照ください。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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