ドル円140円台、内容不変の日銀政策に急伸するも、上値は限定的 (6/16午前)

16日午前の東京市場でドル円はじり安後に急伸。

ドル円140円台、内容不変の日銀政策に急伸するも、上値は限定的 (6/16午前)

ル円140円台、内容不変の日銀政策に急伸するも、上値は限定的

16日午前の東京市場でドル円はじり安後に急伸。朝方140.30レベルで取引の始まったドル円は、もみ合いながら徐々に上値・下値を切り下げる展開となり、10時台に140円割れを示現、一時139.85まで売られましたが、ほどなく140円台を回復。その後日銀政策決定会合の結果が公表され、前回とほぼ変の内容が伝わると、ドル円は急反発し、140.77の高値をつけた後、東京時間正午現在は140.71レベルで取引されています。

昼前に公表された日銀政策決定会合の結果は基本的に前回と不変。政策金利、量的緩和の方針等の変更はなく「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」の継続を決めました。ステートメント上も物価の現状認識、予想物価上昇率に対する見方ともに不変のやや拍子抜けする内容、唯一、公共投資に関しては、「横ばい圏内の動きとなっている。」から「緩やかに増加している。」に上方修正されました。政策不変はコンセンサスだったものの、物価に対する見方等何らかの政策修正のカギとなる内容の変化が一部の市場参加者より期待されていたこともあり、ほぼゼロ回答の内容にドル円は一旦急伸しましたが、その後は急騰前の140.20近辺まで一時戻すなど荒い値動きとなっています。

ただ、日経平均株価は、政策発表前に179円安で前場を終了していますが、大規模緩和継続に後場は反発が期待されることから、一部円安材料とはなりそうです。

昨晩海外市場ではFOMC後のドル買いの余波が続き、欧州序盤に141.50の高値をつけましたが、介入や日銀政策見直しへの警戒感、米長期金利の急反落に米国時間に140.15まで下げ、140.30レベルで東京時間につないでいます。

テクニカルにはドル円は、21日移動平均線を上放れ、転換線に沿って緩やかな上昇基調を継続中です。

市場は15:30からの植田日銀総裁の記者会見待ちですが、ステートメントの内容を見る限り、会見で新味のある材料が出てくることは期待薄。政策発表直後の反発も140.77までと限定的だったドル円が東京時間に、昨晩海外時間の高値141.50を超えて新たなレンジに進むのは難しそうです。
一方で海外時間に日米金利差の拡大観測が再吟味される可能性はあり、リスクは引き続き上方向と考えられます。

ル円140円台、内容不変の日銀政策に急伸するも、上値は限定的

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