ドル円141円台乗せ、実需の買い、米金利高止まりの長期化観測等受け
15日午前の東京市場でドル円は急伸。未明のFOMC結果公表後、海外序盤の下落分を回復し140.10レベルで取引の始まったドル円は、朝方は、昨日同様140円を挟んでの狭いレンジでの取引に終始しました。しかし、仲値公表にかけての実需とみられるドル買いや、米金利先安観の後退が改めて材料視されたこと、日経平均株価が堅調に推移したこと等を受け9時台に入り急上昇。一時141.08の高値をつけ、東京時間正午現在は141.03レベルで取引されています。
日経平均株価は、タカ派のFOMCを受けてNYダウが下落したこと等を受け、序盤は前日終値近辺でもみ合いましたが、米株が終盤にかけ下げ幅を縮小、ナスダック総合指数や、S&P500指数はプラス圏を回復したこと、東京市場で円安が進み141円台をつけたこと等が追い風となり、113円高で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、注目された未明のFOMC結果公表で、予想通り政策金利の変更はなかったものの、メンバーの年末政策金利予想の中央値が0.5%の利上げを前提としたものとなっていたことがサプライズとなり、直後は米長期金利が急騰、NYダウは急落の反応となりました。ドル円も、一旦140.17まで上げたものの、その後米長期金利が反落、NYダウも下げ幅を縮小する動きとなる中で、140円を挟んでのもみ合いに転じ、140.10近辺で東京時間につないでいます。
テクニカルにはドル円は、本日の上昇で、21日移動平均線、転換線等を上放れ緩やかな上昇基調を維持。中期上昇チャネル上限の141円台半ば付近までの上値余地が広がっています。
ドル円は、FOMCの結果を素直に受けて一旦上昇基調に乗ったように見えますが、今週は今日明日で日銀政策決定会合が開催されている他、本日もECBの政策公表があり、米国も小売売上高、輸入物価指数、NY連銀やフィラデルフィア連銀の景況感指数の発表が予定されているなど、材料盛り沢山。株価と米金利を横目でにらみながら、波乱含みの様相です。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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