米5月小売売上高予想
本日5月小売売上高が発表されます。この15分前にECBの金融政策が公表されるので、相場が大きく動いた場合、この数値の内容次第では加速させるかもしれません。更にこの指標の15分後にはECBラガルド総裁の定例記者会見が予定されています。
さて、前回4月は予想を下回る結果になりましたが、3月数値の上方修正を勘案すると、ほぼ予想通りになりました。この日のドル円相場は、発表前に135円90銭付近で推移していました。発表後に136円30銭付近まで買われ、その後の鉱工業生産指数の改善に136円68銭まで買われ136円39銭で引けました。
今回5月は全体・除く自動車共に前月を下回り、全体ではマイナス予想になっています。
下図(1)(2)を見ると、消費の伸びは完全に頭打ちとなっており、(1)と(2)共に今年1月高値を越えていません。全体では赤の横線からもやや下がり始めています。また、インフレは大分落ち着いてきていますが、まだ可処分所得の差を逆転するまでは下がっていません。直近4月のPCEは年率で4.4%、PCEコアは4.7%。平均時給は4月4.4%、5月は4.3%でしたので消費余力は強くありません。インフレ低下は望ましいですが、平均時給も低下していくようだと小売売上高にはあまり良い状況とは言えません。
(今回予想2023年6月15日8時00分現在)
実数値ベース
(1) 全体
’
(2) 除く自動車
(青の矢印が今回予想値、黒い線はコロナ前の上昇トレンドライン)
尚、アトランタ連銀GDPナウは6月8日現在で2023年第2四半期GDPが前期比年率で2.2%となっており、6月7日時点と変わっていません。今日の数値を加味した改定値が15日に公表されます。
また同時刻(21時30分)に以下の6月製造業指数が公表されます。
(今回予想2023年6月15日8時00分現在)
下図はドル円の日足チャートです。昨日は予想を下回る米5月卸売物価指数にドルは139円29銭まで売られましたが、金利を据え置いたFOMCでは、ドットプロットが先々の追加利上げを示唆したことから140円20銭まで反発して140円09銭で引けています。ドルは堅調推移を保っていますが、ドル買いエネルギーも失われており、今日の小売売上高から始まる重要指標にどの位反応するのをみる相場になっています。特に今日の小売や製造業景況指数の予想値が絶対値で悪いので、仮に予想を上回りマイナスの結果でも、ドルが買われるかを見たいと思います。
まず短期的には3月24日底値からのサポートA(=136円70銭)があります。
直近では5月18日底値からのサポートB(=139円10銭)と5月30日高値からの抵抗線C(=139円70銭)で3角保合いを収斂していましたが、6月13日に上抜け、昨日も下値を模索しましたが、Cを越えて終わっています。まだドルの上値をトライする流れにいます。
現状では6月5日高値付近のD(=140円45銭〜50銭)、更に5月29日・30日高値のE(=140円92銭〜93銭)が上値目途になっています。一方で、再度Cを潜り込んで終わり、Bを割ってくると何度か止まったF(=138円70銭〜80銭)辺りが下値目途になります。万一このFを割って終わると、短期ドル高の流れが変わりますので注意となります。
(2023年6月15日9:40、1ドル=140円18銭)
オーダー/ポジション状況
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