ドル円134円割れ、米指標の好悪に一喜一憂の相場続く (4/21午前)

21日午前の東京市場でドル円は軟調推移。

ドル円134円割れ、米指標の好悪に一喜一憂の相場続く (4/21午前)

ドル円134円割れ、米指標の好悪に一喜一憂の相場続く

21日午前の東京市場でドル円は軟調推移。朝方134.24レベルで取引の始まったドル円は、序盤は134円台前半中心に揉みあいました。しかし、時間外の米長期金利が低下すると値を崩し、134円を割り込んで一時133.80の安値をつけた後、東京時間正午現在は133.94レベルで取引されています。尚、朝方発表された本邦3月の消費者物価指数は、ヘッドラインは前年比3.2%と前月の3.3%から小緩みしたものの、除く生鮮食料品ベースで3.1%の横ばい、除くエネルギー・生鮮食料品ベースでは3.8%に上昇と、コア、コアコア部分で市場予想を上回り、国内の物価の上昇傾向が鮮明となりました。

日経平均株価は、昨晩欧米市場で主要株価指数が冴えない動きとなったことを受け売りが先行しました。しかし、台湾のTSMCの設備投資据え置き報道に需給好転が期待された半導体銘柄等を中心に買い戻しが入り、前日終値を挟んで一進一退の動きに転じ、19円の小幅安で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場では、発表されたフィラデルフィア連銀製造業景況指数、新規失業保険申請件数、景気先行指数、中古住宅販売等の米指標が軒並み悪化したことから、ドル円は米国時間に134.84レベルから134.01まで急反落。その後のFRB関係者のタカ派発言でやや持ち直したものの134円台前半で東京時間につないでいます。

テクニカルにはドル円は、昨晩の反落で再び一目均衡表の「雲」の中に沈み、ややドル買い地合いが弱まっています。最近のドル円は米指標の好悪に一喜一憂する、決め手に欠ける状況が続いています。米国発の金融危機懸念もどうにか鎮静化しつつあることから、新たな材料が出るまでは現状のような相場が継続しそうです。

ドル円134円割れ、米指標の好悪に一喜一憂の相場続く

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