米指標冴えない、本日も内容次第で一喜一憂(4/4夕)

4日の東京市場はドルが小高い。当初は続落する局面も観測されたが、その後ドルは買い戻されている。

米指標冴えない、本日も内容次第で一喜一憂(4/4夕)

米指標冴えない、本日も内容次第で一喜一憂

〇本日のドル円、132.15-20へと下げるも一転して133円手前までドル高進行、その後132.70-75へ軟落
〇昨日東京で先週高値を更新しドル続伸が期待されるも、欧米市場は一転ドル安進行、ダマシの展開
〇今週末に米雇用統計の発表を控え、132.15-133.75メインのボックス内での値動きが続く可能性
〇昨日発表の経済指標は不冴え、本日の指標も悪化するのか否かにまずは注目
〇欧米時間のドル/円予想レンジは131.90-133.40、ドル高・円安方向は133円台前半の攻防に注目
〇ドル安・円高方向は、本日東京安値の132.15-20が最初の抵抗

<< 東京市場の動き >>

4日の東京市場はドルが小高い。当初は続落する局面も観測されたが、その後ドルは買い戻されている。

ドル/円は132.40円レベルで寄り付いたのち、続落すると日中安値の132.15-20円へと小緩む。しかし、安値示現後は一転して右肩上がりとなり、一時は133円手前までドル高が進行している。ただ、上値は重く高値は維持出来ず。16時現在では132.70-75円へと軟落し、欧米市場を迎えていた。

一方、材料的に注視されていたものは「米金融政策」と「OPECプラスの減産」について。
前者は、昨日発表された米国の3月製造業PMI確報や同ISM製造業景況指数がともに予想を下回る内容。それもあり、NYダウなどもザラ場ベースでは冴えない値動きとなったことが嫌気され、為替市場ではドル売り・円買いが優勢になった。ここ最近発表される米経済指標はまだら模様ながら、どちらかというとあまりよくない内容のものが多い。もともと関心の高い指標ではあるが、週末発表の米雇用統計への注目度がさらに高まっているようだ。

対して後者は、週末に「OPECプラスが5月から追加減産」を発表したことが依然として物議を醸す。国際エネルギー機関(IEA)が、「市場の緊張を悪化させ、高インフレ下で石油価格を押し上げるリスクがある」と指摘したほか、米財務長官も「減産決定は非建設的」だとしたうえで「世界経済に新たな不確実性をもたらすもの」と批判していた。また、日本においても松野官房長官が「原油価格の高止まりにつながりかねない」と述べ、懸念を示すなど今後の動きにも要注意だ。

<< 欧米市場の見通し >>

ドル/円は昨日東京で先週高値を更新。と同時に移動平均の21日線や90日線、一目均衡表の先行帯の雲の上限などをこぞって上抜け、ドルの続伸が期待されたものの、欧米市場は一転してドル安が進行してきた。いわゆるダマシの展開で、ハシゴを外された向きは多かっただろう。予断を許さないものの、今週末に米雇用統計の発表を控えていることもあり、基本的にはそれにらみ。昨日からのレンジ、132.15-133.75円をメインとしたボックス内での値動きが目先は続く可能性もある。
SVB破綻に端を発した金融システム不安が後退するなか、今度は新たに「OPECプラスの追加減産」が新たな問題として浮上した。肝心の米経済指標がやや冴えないものの、原油高からのインフレの高まりを警戒する声も多くなってきたようで、ドルの支援要因として取り沙汰されている。逆に米指標が好数字となれば、再び市場は大きくドル買いで反応しても不思議はないだろう。

テクニカルに見た場合、昨日のドル/円はザラ場ベースで移動平均の21日線や90日線などを上抜けたが、NYクローズでは押し戻されて大引けている。ドルの上値トライは失敗に終わった感を否めず、頭の重さを再確認したとも言えそうだ。実際、その後の本日東京では一度も133円台に乗せられないなど、前述した21日線や90日線が強い抵抗として意識されているのかもしれない。対するサポートは東京安値の132.15-20円だが、割り込むと131円割れも否定できなくなる。

本日は米経済指標として、2月の製造業受注指数や同月耐久財受注確報が発表される予定となっている。先週発表された米指標は冴えなかっただけに、本日指標も悪化するのか否かにまずは注目だ。また、EU米エネルギー相会合やG7貿易相会合などにも一応要注意。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは131.90-133.40円。ドル高・円安方向は昨日しっかり超えられなかった21日線や90日線が位置する133円台前半の攻防に注目。抜けると昨日高値133.75円がターゲットに。
対するドル安・円高方向は、本日東京安値の132.15-20円が最初の抵抗。ただ割り込んでも、それほど大きく崩れるイメージは乏しい。

米指標冴えない、本日も内容次第で一喜一憂

ドル円日足


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