ドル円131円挟み、「窓埋め」終了し落ち着いた動き
8日午前の東京市場でドル円は131円を挟んでのもみ合い。朝方131.10レベルで取引の始まったドル円は、実需とみられるドル売りに10時前に一時130.72レベルまで下落しましたが、昨晩海外時間の安値130.48には届かず。その後は持ち直して131円台を回復。東京時間正午現在は131.23レベルで取引されています。
日経平均株価は、昨晩海外市場で米主要株価指数が上昇に転じた流れを受け、序盤買いが先行しましたが、ファンド事業の不冴えが売り材料となったソフトバンクグループが大幅安となったことや、円高進行を受けて輸出関連銘柄に売りが出たこと等を受け、早々に売りに押されて前日比マイナスに転じ、下げ幅は一時200円を超えました。その後は一部買戻しも入り、142円安で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では注目されたFRBパウエル議長のインタビューにおいて、米国のインフレ率低下が始まっているとしつつも、1月の雇用統計の想定外の強さに触れ、「インフレ鎮静化のためには複数回の追加利上げが必要となる」「借り入れコストのピークを従来の想定より高くする必要があるかもしれない」等タカ派発言も出て、ドル円は一時130.48まで値を下げる場面もありましたが、すぐに131円台前半に戻しました。ただ、総じてトーンは想定ほど強いタカ派ではなかったとの印象が残り、その後はやや軟調気味に推移し、131.10レベルでアジア時間を迎えています。
テクニカルにはドル円は、昨晩の下落で一時130.49レベルの転換線に達したものの跳ね返され、131.00レベルの基準線に絡む動きです。ただ、週明け131円台前半に開いた「窓」はきれいにふさがれた形となりましたので、ここからは、上方向の一目均衡表の「雲」と下方向の転換線、21日移動平均線(129.90レベルを下降中)をにらんで、一旦ニュートラルな状況で次の材料待ちとなりそうです。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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