利上げを意識して上値を伸ばす展開(週報10月第三週)

円の材料が乏しい中

利上げを意識して上値を伸ばす展開(週報10月第三週)

ドル円:10月10日からの先週

10日は、先週末の引けの102.92からややギャップアップの103.10で始まるものの、ほどなく下押しされ10日の安値の102.80を付けました。この後、終日じりじりと上昇を続け、NY時間に入り、10日高値の103.78まで上伸語、103.60で引けました。

11日は、前日引けの103.60で始まり、日中東京時間に、11日高値の104.06を付けました。この日は大統領選挙への不透明感から、欧州時間に入り欧州株が弱くユーロが売られ、11日安値の103.16まで下押しされ、103.49で引けました。

12日は、前日引けの103.50で始まり、直後に下押して付けた103.27が12日の安値でした。この日は10日の様に、終日じりじりと上昇を続け、NY時間に入り、12日の高値104.48を付けました。この後は高値圏で横ばいの後104.20でひけました。

13日は、前日の引けの104.21で始まり、昨日のドル買いの勢いのまま上昇を続け、13日の高値の104.63を付けました。
その後は中国の経済指標が悪く株安になり、一転してドル売り選考になり、13日の安値の103.33まで下押しされました。引けはやや戻して103.69での引けとなりました。

14日は、前日の引けの103.70で始まり、直後にやや押して付けた103.60が14日の安値となりました。この後はじりじりと上昇を続け、14日高値の104.47まで上伸しました。この後NY時間に入り、103.79まで下押しし、一転して104.37まで上戻して、もみ合いの中を104.16でひけました。

ドル円:10月17日からの今週

CME通貨先物ポジション状況

CME通貨先物ポジション状況:10月11日時点
   (10月11日)   (10月4日)   (9月27日)
円    45909    68695   68892
ユーロ▲93472   ▲82059  ▲76030
ポンド▲95470   ▲97572   ▲87714

シカゴIMM:投機・投資家筋のポジションで10月11日付けのネットの円の買い持ち高は前週の過去最大水準から
大幅に減少して2ヶ月ぶりの低水準となりました。
これまでのネット円い持ち最高水準は、2008年3月25日 +65,920、2004年2月6日 +64499、過去最高ネット円売り持ち高は、2007年6月26日 -188,077

シカゴVIX指数:投資家の恐怖心理の度合いを示す指数、
16.12(-0.57)日中高値は16.50。下落しての引け。株価の上昇を背景に、リスク志向の動きが意識されました。
2016年最大は32.09、過去最大は2014年の31.06、過去最安は1993年の8.89、直近では2006年の9.39

改めて方向を探る週

先週のドル円はレンジにして、103.26から104.63で動きました。

円の材料と言えば、日銀です。
先月の9月20〜21日の金融政策決定会合で、長短金利操作付きの量的質的金融緩和、つまりイールド・カーブ・コントロールを導入したばかりで、今はその検証を行っている最中と想定され、次回の今月31日〜11月1日での金融政策決定会合では動きなしと思います。

市場もまたそう考えていると思われ、今後のドル円の動きはドル側の影響により左右されると想定されます。
ドルの材料と言えば、FRB と米大統領選挙です。
FRBに関しては、従前よりFRBは利上げを従っています。
そもそも前回の利上げは昨年の12月に行った訳ですから、之だけ時間が経つと追加とは言わないでしょう。
先月の9月のFOMCで利上げをしなかったという事は

次回は11月です。ですがそれは11月8日の米大統領選挙の直前に当たり、
FRBとしてもタイミングとして望まないでしょう。
とすれば最も可能性のあるのは年末12月か、それとももう越年してしまうかでしょう。
考えるに、来月の米大統領選挙の後、もし各市場が平穏に機能していれば12月、
そしてこの場合、クリントン候補、トランプ候補のどちらの勝利という事には拘わらず
FRBはあくまで市場の動揺が有か、無しかでの判断をすると思われます。

そして大統領選挙の方ですが、
今の世論調査が指し示すように、クリントン候補の勝利の場合
比較的、市場は平静を保つと想定されます。
方向はドル売りの方向ですが、穏やかにかつ底割れはしないと想定されます。

予想レンジは、102.00〜106.00

一方、もしトランプ候補の勝利の場合には
先ず、市場にとってサプライズ、しかも悪いサプライズとなり
市場は大きく動くでしょう。
方向はやはりドル売り、且つ株価も下げそうです。
又、ドル売りの下値目途は100円割れて、90〜95円も可能性があります。

ただ、この大統領選挙の先行きに関しは、まだ織り込めきれない面もあり
ドル円で見た場合は、上値を引き付けての売りがいいと思います。

予想レンジは、102.00〜106.00 と見ます

オーダー/ポジション状況

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