ドル円104円挟みでもみ合い日経平均小幅上昇
昨日の中国の輸出鈍化を示す貿易統計は、各国にリスク・オフのセンチメントを撒き散らしながら地球を一巡し、欧米株は下落、東京市場朝方ドル円は103円台後半で戻ってきました。午前中は日本株も売買が交錯する中、昨日に続き中国で今日は9月の消費者物価指数、卸売物価指数が発表されました。結果は消費者物価指数は事前予想+1.6%に対し+1.9%、卸売物価指数が-0.3%の予想に対し+0.1%といずれも好調で、昨日の貿易統計から生じた一時的な過度の悲観を払拭するに足るものでした。
これを受けて市場のリスク・オフのムードは一変しドル円は午後は104円を挟んでのせめぎあいとなりましたが、海外時間に入り104円台にしっかり乗せてきています。
日経平均株価も切り返し終値は82円高の16,856円、原油先物も51ドル台を回復してきています。
中国の経済指標に二日続けて振らされた金融市場は最近あまり話題になっていなかった中国の影響力の大きさを久しぶりに思い知ることとなりました。
ドル円は104円台では本邦の実需の売り遅れを裁く動きもでて、一方向の展開とはなっていませんが、一昨日から昨日にかけての円安局面で104円台半ばまではある程度売れていると考えれば、期近の玉を処理した後は輸出側も105円台を待つ余裕も出てくるものと思われ、徐々にドル買いが進みそうです。
序盤の欧州株価指数先物はリスクオンのムードを反映して全般的に堅調に推移しています。
今晩は21:30に米国小売売上高、卸売物価指数の発表があり、金利の引き上げ時期を占う意味で注目されます。また、同じく21:30にボストン連銀総裁の挨拶、明朝4:30からはイェレンFRB議長の講演が予定されており、いずれも少なからず相場に影響を与えそうです。
序盤の欧州株価指数先物はリスクオンのムードを反映して全般的に堅調に推移しています。
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