ユーロには材料の多い週(週報16年10月第三週)

今週の注目は

ユーロには材料の多い週(週報16年10月第三週)

ユーロ・ドル:10月10日からの先週

ユーロドルは、1.1000を割り込んで7月以来の安値を付けました。
10日は、先週末の引け1.1197からギャップダウンの1.1189で始まりました。その後やや戻して10日の高値1.1200を付けました。その後は終日じりじりと下降を続け、NY時間に10日の安値1.1130を付け1.1138で引けました。

11日は、前日の引けの1.1138で始まり、直後やや上値を戻し1.1142を付けました、これが11日の高値でした。この後、この日も前日と同じで、終日じりじりと下降を続け、NY時間に11日の安値1.1048を付け、そのまま1.1053で引けました。

12日は、前日の引けの1.1053で始まり、直後12日の高値1.1068を付けました。その後、この日も10日と11日に同じく、終日じりじりと下降を続け、NY時間に12日の安値1.1004を付け、そのまま1.1005で引けました。

13日は、前日の引けの1.1006で始まり、1.1037まで上昇、その後1.0984まで下押しし13日の安値を付けました。その後は一転ユーロ買いの流れとなりNY時間に13日の高値1.1057まで上伸し、そのまま1.1055で引けました。
14日は、前日の引けの1.1053で始まり、直後に1.1058をつけました、これが14日の高値でした。この後、週前半の様に再度、終日じりじりと上昇を続け、NY時間に14日の安値1.0970を付け、そのまま1.0975で週を引けました。

ユーロ・ドル:10月17日からの今週

ポイント:今週の注目は 
19日:中国4-9月期国内総生産(GDP)
19日:FRB発表の米地区連銀経済報告ベージュブック、
20日:欧州中央銀行(ECB)定例理事会と、ドラギECB総裁記者会見


CME通貨先物ポジション状況:10月11日時点
(10月11日) (10月4日) (9月27日)
円  45909  68695 68892
ユーロ▲93472▲82059▲76030
ポンド▲95470▲97572 ▲87714

シカゴIMM:投機・投資家筋のポジションで10月11日付けのネットのユーロの売り持ち高は前週から大きく増加し、過去最大水準となりました。
過去最高の買い持ち高は、2007年5月15日 +119,538、
過去最高の売り持ち高は、2010年2月9日 -57,152

シカゴVIX指数:投資家の恐怖心理の度合いを示す指数、
16.12(-0.57)日中高値は16.50。下落しての引け。株価の上昇を背景に、リスク志向の動きが意識されました。
2016年最大は32.09、過去最大は2014年の31.06、過去最安は1993年の8.89、直近では2006年の9.39

ユーロの上値重く

ユーロの視点で見ると、今週のポイントは20日のECB定例理事会です。
この定例理事会と同じくらい、いやそれ以上の重要性と威力のあるのが、理事会の後に行われるドラギ総裁の記者会見です。
特に今回の理事会は現状の金融緩和策に関して、変更無しと予想されているので、余計その後の記者会見に注目が集まります。

ポイントは現行の量的緩和(QE)の期限が、来年2017年3月にきてしまう、という事です。
予てよりドラギ総裁は、QEは継続で、急にやめる事は無いと述べてきているので
今後、9月、10月、12月のどの理事会でその延長更新が行われても不思議はありません。
問題はその扱い方です、つまり今は月間800億ユーロの買い入れですが
これを増やすとか、減らすとか、

ECB政策据え置き見込み

または
これだけ毎月買い上げていると一般の流通市場で品薄になってしまっているので
買い入れの該当債権のクレジットの枠を広げる、よりハイイールドの物も購入対象にするとか
の対応が考えられます。

予想レンジは、1.0850~1.1300 と見ます。

オーダー/ポジション状況

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