米12月卸売物価指数(PPI)の予想(23/1/18)

2023年1月18日22時30分発表予定です。

米12月卸売物価指数(PPI)の予想(23/1/18)

米12月卸売物価指数(PPI)の予想

本日(18日)、米国12月卸売物価指数(PPI)が公表されます。同時刻には小売売上高も発表されます。
前回11月は予想よりも全体・コア共に上回りました。発表前のドル円相場は135円70銭絡みで推移していましたが、発表後は136円90銭まで買われ高値圏で終了しています。
今回12月は引き続きインフレ低下の流れに沿って、下落予想となっています。11月数値も予想を上回ってはいるものの、昨年6月をピークにして下降トレンドを継続しています。
下図@、Aを見ると、6月高値はPPIが11.3%、CPIが9.1%でしたので、今回予想通りなら、PPIでは高値から40%も下がることになります。今年はこの流れが継続できるかを見ることになります。

FRB予想(12月時点)は2023年PCEが3.1%、PCEコアが3.5%となっています。既発のCPI全体では11月6%、12月5.7%と下がり、PCE全体では11月が4.7%、12月は今月末発表です。2022年は概ねCPI−PCE=1.2%程度の差がありましたので、PCEの12月は4.5%前後が予想されます。まだFRB予想の3.1%とは大きな乖離がありますが、今年も下図のトレンドを辿れば達成できそうな見通しです。
現状では、むしろ製造業の鈍化が著しく、今日同時刻に発表される小売売上高が2ヶ月連続マイナスになるようですと、今年はインフレの心配よりも、景気の大幅鈍化の懸念をしなければいけない事態も頭の片隅に置いておく必要がありそうです。
今日の日銀金融政策決定会合では予想通り全て据え置きでした。市場は引き締め策期待のドルショートが多かったようで、相場は128円台前半から131円台半ばまで大きく跳ねています。今日発表予定の小売やPPIは現状ならば、ややドル売り材料となりそうで、予想以下ならその傾向を強めそうです。逆に両方ともに予想を上回るようですと、このままドル買いが強まる可能性が高くなっています。

米12月卸売物価指数(PPI)の予想

(2023年1月18日8時30分現在予想)

米国の卸売物価指数全体(PPI:オレンジ)とCPI(青)の前年比ベース推移

米国の卸売物価指数全体(PPI:オレンジ)とCPI(青)の前年比ベース推移

(オレンジの矢印は今回の予想値、赤はゼロ)

以下は東京時間23時15分発表予定の米国経済指標になっています。

米国の卸売物価指数全体(PPI:オレンジ)とCPI(青)の前年比ベース推移 2枚目の画像

(今回予想2023年1月18日8時30分現在)

ドル円は昨日の日銀金融政策決定会合の予想時に添付した週足チャートで、高値からの抵抗線132円30銭方向まで戻り高を確かめそうな勢いになっています。万一越えた場合は10月21日高値からの抵抗線抜けになるので、今週末のNY終値で確認します。ヒゲだけ上抜けの可能性もあり得ます。
また日足では11月22日高値からの抵抗線が今日の段階で132円95銭にあります。1日で25銭程度下落するので、週末は132円45銭になります。上ヒゲになる場合は132円30銭〜95銭ゾーンの抵抗線がポイントになります。133円台での日足終値になると、上抜けの確率が高まります。
今日の下値は130円50銭、130円10銭、129円50銭〜60銭の順にサポートがあり、今日130円未満で終わると上ヒゲが長くなり、戻り高トライ失敗になります。
(1月18日14:30 1ドル=131円31銭)

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