ドル円もみ合い相場を上抜け(2016年10月6日)

ドル円が終値ベースで7日連続の上昇、6月安値と7月高値を起点に形成されていたもみあいを明確に上抜けてきました。

ドル円もみ合い相場を上抜け(2016年10月6日)

ドル円アップデート

ドル円もみあいを上抜け

ドル円が終値ベースで7日連続の上昇、6月安値と7月高値を起点に形成されていたもみあいを明確に上抜けてきました。

            ドル円日足チャート

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OPEC減産、ポンド安が契機、金もサポートを下抜け

今から振り返るとOPEC非公式会合後の原油高の動きが最初の変化で、9月29日のコラムで高値圏と見ていたレジスタンスを上抜け、個人的にはここでの見通しを誤ったことが悔やまれるところです。その後、ポンドドルが7月安値を下抜け1985年以来の安値を付け、そのポンド安(ドル高)の動きが、ドル円でのドル買いの直接的なきっかけになったと考えられます。

ドル買いの動きは金市場(ドル建て)でも見られ、金はこれまでサポートとなっていた1300ドル台前半を一気に下抜け、ドル円が大きく買われた4日には50ドル近い下げを演じることとなりました。今回はポンド発のドル買いと言えますが、4日の各市場におけるドル買いの動きによって短期的にはドル円でも円高のシナリオは否定されたこととなります。

雇用統計弱くても戻りは限定的か

中長期的には米国大統領選に向けて不透明な部分は残りますが、短期的には9月高値の104.32レベルをターゲットに押し目買いの流れに転じてきたと考えることが出来るでしょう。明日は米国雇用統計の発表がありますが、強めの数字が出れば一段高、弱めの数字が出た場合でもレジスタンスを上抜けた102円台前半が強いサポートとなっているのが現在の円相場です。

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