ドル円一時103円台を回復、日経平均続伸
米早期利上げ観測浮上で円安、一時103円台 副大統領候補討論は無視
昨晩の海外市場で複数の米地方連銀総裁が早期利上げを求めるなどタカ派的な立場と見方を明らかにしたことから、年内の米利上げ確率が61%に上昇、ドル円は上昇102円台後半で東京市場に戻りました。一方で早期利上げ観測を嫌気した米株は下落ダウ平均も85.40ドル下落して終了しましたが、本日の東京市場での株価は米国の株安を景気回復の証左である利上げの副作用との冷静な判断でかわし、円安を材料に上昇しました。日経平均株価は前日比83円高の16,819円で終了しています。
尚、日本時間の10時から米副大統領候補のテレビ討論が行われましたが、終了後CNNは共和党候補ペンス氏の優位を伝えています。ただ、金融市場への影響はほぼ皆無でした。
ドル円は日本時間四時直前に一時103円台を回復、高値103.01をつけていますが、その水準からは一旦反落しています。
ドル円は今年四度はね返された、一目均衡表の雲の中での取引
テクニカル的にはドル円は今年少なくとも四回跳ね返されている一目均衡表の雲の中で現在取引されており、現在の103.25付近にある雲の上限をきれいに上抜けることができれば流れが変わる可能性があります。一方これからしばらくは雲の下限は102円台前半で推移することから、ここからの102円割れは「今年のセオリー」と言えます。
ポンド下落続くECBテーパリング観測で欧州株下落、依然焦点は米経済
英ポンドは本日も下値を広げており、EU離脱は依然懸念材料ではありますが、ドイツ銀行の騒ぎも小康状態の今、焦点は米国の景気動向と年内の利上げの有無に回帰、週末の雇用統計を控えてしばらく米指標、FRB関係者の発言等に神経質な動きとなりそうです。
今晩は20:00のMBA住宅ローン申請件数から、21:15ADP雇用統計、21:30 8月貿易収支、そして23:00のISM非製造業景況指数、耐久財受注まで盛りだくさんです。また、今晩から明朝にかけて、ミネアポリス連銀、リッチモンド連銀総裁が発言予定です。
また、米景気先行き見通しの改善から原油先物相場が7月以来の49.39ドルをつけており、23:30からの原油在庫の水準にも要注意。
序盤の欧州株価指数先物は昨晩出たECBの金融緩和縮小観測を嫌気して全般軟調推移です。
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