ドル円1998年高値超え
ドル円は米国CPIが予想よりも強かったことをきっかけに147円台に乗せ、さらに1998年高値147.65を超え1990年以来の高値となる147.67レベルをつけることとなりました。
四半期足チャートで変動相場制移行後の動きをご覧ください。
ドル円四半期足
今回の147円台は1998年高値だけでなく1985年高値262.80と2011年安値75.58の38.2%戻し147.09とも重なります。日柄的に10月11・12日前後はドル円が高値をつけやすいことも考えると、1998年高値トライの達成感もあり、短期的には高値を見た可能性があります。
ただ、長期的には1990年高値160.16レベルがいよいよ視野に入ってきましたので、2023年に米国が緩和に転換するか、あるいは日銀が引き締めに転換するか、その双方共の可能性も含め日米の金融政策に変化が出るまではドル高地合いに変化は無いと考えると、160円という数字はあり得る水準と言えます。
さすがにポンドのように円が1985年の水準を試すことは無いと思いますが、チャートパターン的にも1990年高値をトライする展開は2023年中に見る可能性は高くなってきたと言えます。今後も円安局面で介入が出てくる可能性はありますが、1997〜1998年の介入でもドル高の流れは変えられず、最終的にはロシアのデフォルトまでドル上昇が続いたことから、今回も介入だけではドル高の動きは止められそうもありません。
オーダー/ポジション状況
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