基本はJホール会合待ち、ただ予断許さず
〇本日のドル円、136円台後半でレンジ取引、一時ドル下落するが反発し16時現在136.70-75で推移
〇昨日は米経済指標悪化でドル急落、本日以降発表の指標への関心高まる
〇ジャクソンホール会合及びパウエル議長の講演待ち、次の方向性提示は来週以降か
〇本日は7月耐久財受注速報、同中古住宅販売成約指数、米財務省5年債入札を予定
〇本日欧米時間のドル/円予想レンジは136.00-137.30、137.05レベルが最初の上値メド
〇ドル安・円高方向は136.35-40の攻防にまずは注目
<< 東京市場の動き >>
24日の東京市場はレンジ内での一進一退。途中、ドル売りに押される局面も散見されたが、結局元の木阿弥に。
ドル/円は136.75-80円で寄り付いたのち、おおむね揉み合い。136円後半での一進一退をたどるなか、一時ドルの下押し機運が強まり136.35-40円まで下落している。しかし、下げ渋るとドルは反発に転じ、結局オープンレベルへ。16時現在では136.70-75円で推移し、欧米市場を迎えていた。
一方、材料的に注視されていたものは、「ウクライナ情勢」と「米ファンダメンタルズ」について。
前者は、国連安保理がザポロジエ原発をめぐる緊急会合を開くなか、参加各国からはロシアに早期撤兵を促すとともに、ウクライナへ原発の管理権限を戻すよう求める声が相次いだ。また別に、IAEA事務局長は「交渉が上手くいけば数日中にザポロジエ原発視察が実現する」とも述べていたという。一方、そうしたなか24日に独立記念日を迎えるウクライナに対して、ロシア軍が攻撃を強化するとの見方は引き続き取り沙汰されており、関連するのか「米大使館がウクライナからの即時退避を勧告した」とのニュースも伝えられていた。
対して後者は、昨日発表された8月の製造業PMI速報や同リッチモンド連銀製造業指数などが予想を下回る結果となり、市場では高まっていた「9月FOMCでの0.75%利上げ」観測が再び後退した。それも影響すると、ドル/円は137円半ばから一時135円台へと短時間で2円近いドル急落に。昨日の米経済指標が予想外ともいえる内容となったことで、本日以降発表される米指標への関心がますます高まってきたうえ、ジャクソンホール会合への警戒感も依然として根強い。
<< 欧米市場の見通し >>
昨日のドル/円は、NY時間にまさかのドル急落。前記したように短時間に2円近い下落をたどっている。ただ、その安値からも1円程度ドルは戻しており、下値リスクが急に増してきたと言うわけでもなさそうだ。油断は禁物だが、ジャクソンホール会合という材料を控え、足もとはレンジ取引をたどるとの見方が多い。ただ夏枯れ相場の薄商いのなか、予想以上の荒れ模様をたどることもままあるだけに、リスク管理だけはしっかりと行っておきたいところだ。
日米金利情勢への関心が依然として高い環境下、昨日もそんな米金利情勢に絡む動きから大荒れの展開となった。本日も発表される米経済指標の内容に注意しつつ、基本的には週末にかけて開催されるジャクソンホール会合、なかでもパウエルFRB議長の講演待ちといった展開か。なお、ユーロ/ドルが依然として「パリティ(1ユーロ=1ドル)」割れという状況をたどるなか、それとは別にウクライナ独立記念日を迎えるだけに戦闘激化といったウクライナ情勢にもしっかりと注意をしておきたい。
テクニカルに見た場合、11日の131.74円を目先安値に137.70円まで、ドルは6円近く値を戻してきたものの、昨日そんな動きに冷や水が浴びせられた。一気に2円近い下押しが入っている。積極的に上値も追いにくくなったが下値も攻めにくく、短期的にはやや居心地の良さそうな136円台を中心としたレンジ取引をたどる可能性も。予断を許さないものの、次の方向性が示されるのはジャクソンホール会合後。来週からということになるか。
本日は米経済指標として、7月の耐久財受注速報や同中古住宅販売成約指数などが発表される予定ほか、米財務省による5年債の入札も実施される見通しだ。また、それとは別に欧州情勢、ウクライナにおける戦闘激化懸念やザポロジエ原発をめぐる動きなどにも注意を払いたい。
そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは136.00-137.30円。ドル高・円安方向は本日東京高値137.05円レベルが最初の上値メド。上抜ければ昨日高値137.70円が視界内に。
対するドル安・円高方向は、本日東京安値にあたる136.35-40円の攻防にまずは注目。ただ、割れ込んでも底堅いイメージで、昨日安値135.82円はかなり強いサポートか。
ドル円日足
注:ポイント要約は編集部
オーダー/ポジション状況
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