円安基調は変わらず、米消費者物価に要注意(6/10)

10日の東京市場はドル小安い。134円を割り込む局面も観測されたが、下値も堅く大崩れはしなかった。

円安基調は変わらず、米消費者物価に要注意(6/10)

円安基調は変わらず、米消費者物価に要注意

〇本日のドル円、134.35レベルで寄り付いたのち、133.65レベルへと値を下げるも下値も堅い
〇依然としてドル高基調続くが、足もとは133円台半ばから134円半ばを中心としたレンジで強保ち合い
〇2002年高値135.20も視界内に捉えられているが、短期的には調整が先行の可能性
〇本日、5月米消費者物価指数発表予定、発表前後の市場の動きも要注意
〇本日欧米時間のドル/円予想レンジは132.70-134.20、134円前後が最初の抵抗か
〇ドル安・円高方向は、昨日安値133.18が目先のサポート

<< 東京市場の動き >>

10日の東京市場はドル小安い。134円を割り込む局面も観測されたが、下値も堅く大崩れはしなかった。

ドル/円は134.35円レベルで寄り付いたのち、しばらくは揉み合い。134円前後では下げ渋るも、割り込むとそのまま133.65円レベルへと値を下げている。週末ということでの調整の動きに加え、「政府と日銀が情報交換会合を夕方に開催する」との報道が警戒感を醸していたようだ。16時現在では小戻した133.90-95円で推移、欧米市場を迎えていた。

一方、材料的に注視されていたものは、「ロシア情勢」と「イラン情勢」について。
前者は、ここのところ日本を狙い撃ちにしたとみられる行動も目に付くロシアだが、防衛省によると、「9日にロシア海軍の情報収集艦1隻が津軽海峡を通過した」とされている。領海侵入はなかったもようだが、油断は禁物かもしれず引き続き注意は必要だろう。一方、それとは別に、ウクライナ侵攻を受けての穀物及び石油などエネルギーをめぐる動きが各所で観測されている。なお、そうしたなかペスコフ大統領報道官から、「ウクライナ産穀物をトルコに売却する合意はまだまとまっていない」との発言が聞かれ、市場の期待感が一時萎む局面も。

対して後者は、ロシアや中国、あるいは北朝鮮の陰に隠れ小康状態を保っている感もあったイラン情勢が再び懸念要因として再浮上してきた感がある。IAEAが8日の理事会でイラン非難決議を採択したことに続き、昨日は英国、フランス、ドイツの各政府が「イランの核開発を非難する」共同声明を発表していたようだ。ただ、当のイランは強硬姿勢を崩さず、むしろ対抗措置とみられる、「IAEAがイランの核関連施設に設置した監視カメラのうち27台を撤去する方針」などと報じられており、緊迫ムードが徐々に高まってきたようだ。

<< 欧米市場の見通し >>

ドル/円はドル高基調が依然として続いているものの、足もとは小康状態。133円台半ばから134円半ばを中心とした1円強のレンジで強保ち合いといった様相だ。予断を許さないが、価格ではなく時間調整と思しき動きがいましばらく続く可能性もある。ドルの再上昇から2002年高値である135.20円など、135円乗せトライは来週へ持ち越しとなる可能性もある。
米FRBと日銀の金融政策についてのスタンスの違いは明白で、ドル買い・円売りに振れやすい環境に変化は見られない。そうしたなか、本日はNY時間に5月の米消費者物価指数が発表される予定で、こちらを警戒する声もあるようだ。もちろん数字次第だが、発表前後の市場はなかなか荒っぽい変動も。また、それとともに前述した「政府と日銀の情報交換会合」にも一応要注意。実際のところ、実弾介入に踏み切れるわけでもなし、取りうる方策は限られそうだが、それでも強いトーンの口先介入などが発せられることには留意しておきたい。

テクニカルに見た場合、ドル/円は引き続きドル高方向へのリスクが高く、2002年高値である135.20円も視界内に捉えられている。本日NY時間に発表される米消費者物価指数の内容如何では接近あるいはトライする展開もあり得るだろう。
しかし、ここ2週間で8円もの上昇をたどっており、スピード的にはさすがに早過ぎる。価格そして日柄の両面から、短期的には調整が先行することにも注意しておきたい。

一方、本日は米経済指標として、5月の消費者物価指数や6月のミシガン大学消費者信頼感指数速報が発表されるほか、「アジア安全保障会議」がシンガポールで始まる予定となっている。なお、後者において岸田首相も出席し基調講演を行うほか、米国防長官や中国国防相なども参加するだけに、出席者による二国間の個別会談などにも一応要注意。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは132.70-134.20円。ドル高・円安方向は、ごく短期的には134円前後からオファーが観測されており最初の抵抗か。超えると昨日から本日に掛けての高値である134円半ばが意識されそうだ。
対するドル安・円高方向は、昨日安値133.18円が目先のサポート。しっかり割り込めば133円を割り込み、一昨日安値の132.60円がターゲットに。

円安基調は変わらず、米消費者物価に要注意

ドル円日足


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