ドル円127円挟み、レンジ下抜けるも底堅い動き
25日午前の東京市場でドル円は底堅く推移。朝方、126.83レベルで取引の始まったドル円は、9時前に一時126.66レベルまで値を下げる場面もありましたが、時間外の米長期債利回りが上昇傾向を示すと、ドル円も底堅い推移に転じ、昼前には127.22レベルまで上昇しています。
日経平均株価は、円買い進行に輸出関連株等が売られた半面、割安感の出た株に買戻しの動きも出て、業種によってまちまちの展開。序盤売りが先行したものの下げ幅を縮め35円の小幅安で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、欧米株の軟調な動き、米5月PMI、4月新築住宅販売の米指標の不冴え、米リセッション懸念からの米長期金利の急低下等に、ドル円は米国時間にかけ約1ヶ月ぶり安値126.36まで急落。引けにかけてはやや持ち直し、126.80近辺で東京時間につないでいます。
テクニカルにはドル円は、昨晩の下落で、当面のレンジ下限と目されていた4/27安値126.95を下抜け、ドル売り地合いが強まっています。ただ、本日東京勢からはドル売り追随の動きは出ておらず、レンジ下抜けのテクニカル的な意味はいまのところあまり大きくなさそうです。
ここ数日のドル円の動きは、米10年物国債利回りの動きとかなりパラレルなものとなっています。ただ、米長期金利の動きはこれまでのようにFRB関係者の一挙手一投足に神経質に反応するというよりも、株価や経済指標を睨んでの動きに変化、結果、10年債利回りも直近ピークの3.19%からは0.5%近い低下となっています。今晩は海外時間に5月開催分のFOMC議事要旨が公開され注目が集まります。この流れが続けば、過去のFRBメンバーの発言等が米長期金利や為替に大きな動きを生じさせることはなさそうに思えますが、議事要旨の内容に対して米長期金利がどのような動きを見せるかは要注視です。
ドル円日足
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