英国国民投票前夜(2016年6月23日)

いよいよ本日15時(日本時間)から英国国民投票が開始です。

英国国民投票前夜(2016年6月23日)

英国国民投票前夜

いよいよ本日15時(日本時間)から英国国民投票が開始です。投票締め切りは明日の午前6時(同)、締め切りと同時に開票開始となりますが、24日の10〜11時頃(同)に大勢が判明すると考えられています。

直近のところでは、世論調査においても残留支持が優勢となっていますが、これまで週次で公表していたICMのデータがありませんので、ここ1週間発表された結果(16日に残留支持を表明していたコックス議員が殺害されて以降の調査結果)から平均的な数字を見てみることとしましょう。同じ会社が複数回発表しているものについては、最新結果のみを表示してあります。以下、降順で表示します。

         ブレグジット最新世論調査結果一覧

         ブレグジット最新世論調査結果一覧

21日のORBの結果以降、FX市場でも急速にポンドの買い戻しが入っていますが、他社の調査結果に比べると際立って残留支持の割合が高く、サンプルに偏りがあったのではないかとも思える数字です。ただ、コックス議員殺害事件以降、残留支持が巻き返していることも確かで、上記6社のDI合計が+8で平均を取ると+1.33となり、残留支持がやや優勢と言ってよいでしょう。

ブックメーカーのオッズも見ておきます。

残留 3/10 =1.30倍(10ベットして13戻る)
離脱 10/3 =4.33倍(3ベットして13戻る)

ベットしている割合はおよそ残留が56.8%、離脱が43.2%という水準で、一時期の離脱オッズが上がる前の水準へと戻しています。

このままで行けば、残留となる可能性が濃厚ではありますが、何が起きるかはわかりません。国民投票の結果が出るまで、ポンドに限らず全ての金融市場は神経質な展開が続き、積極的な取引は手控えられるでしょう。流動性の低下も含め、ポジション(オーダー)管理には注意が必要です。

それでは明日の最終結果(日本時間15〜16時頃)を待って、次回は国民投票後をテーマに書く予定です。

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