ND倍率
前回は日経平均株価の四半期足を見ましたが、今回はNYダウとの比較にしばしば用いられるND倍率を週足ベースで見てみましょう。ND倍率というのは文字通りでNikkei/Dowの値で、日経平均株価÷NYダウで求めることが出来ます。
NYダウが史上最高値を付ける中、日経平均株価はなかなか上がらない時期も長かったのですが、ここにきて日経平均株価が27年ぶりの高値を付ける動きとともに、ND倍率もかなり上昇してきました。これは日経平均の上昇率がNYダウの上昇率を上回ってきたためです。
次のチャートをご覧ください。
上から日経平均、NYダウ、ND倍率の週足です。
上から日経平均、NYダウ、ND倍率の週足
こうした倍率にもトレンドラインは有効で、昨年11月からのレジスタンスは上抜け、昨年初からのレジスタンスにはまだ距離があるというのが現在の状況です。
果たして日本株の上昇が勝るのか、NYダウが金利上昇で上昇が鈍るのか。ND倍率が上がるにはどちらの可能性もあるものの、低迷している倍率が上がる可能性がようやく出てきたように思えます。
特にND倍率は昨年末以降の紫のラインで示した三角もちあいを上抜けしている動きは、テクニカルには強い動きの兆しと見ることができそうです。
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